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学園物の携帯小説に含まれる記事が836件見つかりました。

 
  • ほんの小さな私事(37)

    部屋に戻った私は、自分で淹れた紅茶を飲みながら、残りの復習を終えてしまうと、教科書などを片付け、その代わりに、机の引き出しから日記帳を取り出し、今日あった出来事を思い出しながら、それぞれについて簡単に言葉を綴っていった。そして改めて、赤い靄の事について考えていた。昔から疑問に思っていた事だが、あれが一体、どういったものなのか…。唯一解っている事は、あの靄が見えた時は、何らかのトラブルがその場所で
    稲村コウ さん作 [340]
  • ほんの小さな私事(36)

    ティーセットは、私が東京から持ってきたものがあるので、いつもそれで紅茶を淹れているのだが、多分、藤沢さんは、それに見慣れていないと思い、結局の所、私もキッチンに行くことにした。私がティーサーバーと茶葉の入った缶を戸棚から取り出すと、案の定、藤沢さんは、驚いた顔を見せて言った。「こんなの初めて見るよ。はぁ〜…なんだかこ洒落てるねぇ。」私はサーバーに茶葉を入れながら「藤沢さんもいかがですか?」と言っ
    稲村コウ さん作 [352]
  • 蛙の願い(3)

     実際はそうでもなかった。つまり俺はそれほど馬鹿ではなかった。入学初めのテストで分かったことだが、俺はこのガリ勉より頭が良かった。今でもそうだ。そのことは大谷も分かってる。それが故にヤツは優越感を求めるのだ。俺の中に少しでも自分より劣っている部分を見つけると、ヤツは決まって不敵な笑みを浮かべる。細い目がよけいに縮まり、歯の矯正器具がきらめく笑みは不気味を通りこして異次元、空間の歪みのようにも思う
    安藤 さん作 [407]
  • ほんの小さな私事(35)

    部屋に戻った私は、支度途中だった弓道着を準備し、部屋の片隅に置いたあと、机に向かい、ノートを開いた。まずは、学校で出された課題をこなしてしまい、そのついでに、教科書の前のページをめくって、そこに出されている問題をこなしてゆく。転校前、引っ越しなどで勉強の時間をとれなかった事もあるし、こちらの学校での授業は、東京の授業内容とは違っているので、その事も考慮して、復習も行っているのだ。幸いな事に、今の
    稲村コウ さん作 [347]
  • ほんの小さな私事(34)

    藤沢さんが作ってくれるご飯は、いわゆる家庭の味で、多少クセのあるものもあったが、今まで洋食中心だった私には、とても新鮮だった。何より、思った以上に私の口にあっていて、しかも、その大半が美味しいと思えた。べつに家政婦のユウさん…祐子さんが作ってくれたご飯が不味かったというわけではないのだが、藤沢さんが作るご飯は、意識せずとも食が進む感じ…というのだろうか?最初の頃、潮は洋食の方が好きらしいので、密
    稲村コウ さん作 [384]
  • ほんの小さな私事(33)

    「それじゃ、一旦家に戻って向こうの様子見てきたあと、間を見て片付けに戻ってくるからね。食べ終わったら食器を水に浸しておいてくれればいいからね。」藤沢さんは、そう言うと、慌ただしくキッチンから飛び出していった。私はその後ろ姿に向かって「いつもすみません。藤沢さんも忙しいでしょうのに。」と言ったが、彼女は軽く振り替えって「いいのいいの」と言って、そのまま去っていってしまった。「なんかこう…慣れないよ
    稲村コウ さん作 [331]
  • ほんの小さな私事(32)

    弟に追いやられるように、私は自分の部屋へと戻り、自分の部屋にある鏡の前で、改めて髪の手入れをした。風呂の湯で火照った体をある程度冷まし、頃合いを見て室内着に着替える。後程、食事したあとにする予定の勉強の準備をし、そのついでに、明日、学校に持っていく弓や弓道着一式の準備をしていると、弟の声が響いてきた。「ねえちゃん、飯の支度できたってさ。」私は、道具の支度を途中でやめ、「はーい。」と返事をしてダイ
    稲村コウ さん作 [352]
  • 月光に染まる魔王〜十七話〜

    ここは…夢の中か…。つまり僕は相当弱っていたのか…身体の痛みが強くなり、不思議な事があれだけ起きれば、精神的にやられるか…いや、今回は何か違う…強い意志が感じれた。たまたま、偶然が重なっただけ…だろう?「失せろ、弱者が…。」真が手を前に伸ばし、何かを唱え始めると、その手の先に無数の刃が表れ、手を中心に回る。突然、その刃が消えて、オーディンの周りに消えた刃が現れる。刃をオーディンは弾くが次々と迫っ
    へたれもち さん作 [522]
  • 月光に染まる魔王〜十六話〜

    エクスカリバーから放たれる一束の光…その直線上に真は飛び込み姿勢を低くし、拳を構える。放たれた光は真の右腕に当たった。「先輩!何を…。」そのままグングニルを押し込むように拳を当てる…すると、グングニルの先端が結界を貫き、一部を破壊した。「今だ、早く!」その掛け声と共に司とアーサーは結界の外に脱出する。「!?…先輩!」結界の外には真の姿は無く、結界の穴は塞がっていった…。結界内部には男とオーディン
    へたれもち さん作 [519]
  • 上辺と友情の間

    俺は17歳。まだぺーぺーの高校デビューしたばっかのようなへたれだ。最近いつも思うんだ。なんで人は人を簡単に裏切れるのかどうして自分を分かってくれる友達わなかなか出会えないのか俺わ正直、友達は自分と一緒に自分の周りで騒いでいればそれだけでいいって思ってた。でもそんな友情は簡単に崩れるむしろ友情とは言えないのかもしれないだから俺わ最近上辺だけの関係のやつとわ一切 関わりを切ったでもそれわそれで寂しく
    らら さん作 [392]
 
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