携帯小説!(PC版)

トップページ >> 学園物の一覧

学園物の携帯小説に含まれる記事が836件見つかりました。

 
  • 代償 14

    「…結局、篤史に許しを貰うことはできなかった。」翌日のホームルームで杉本は生徒達に報告した。「仕方ないかな…」「…」生徒達はこの結果を半ば覚悟していたものの、改めて現実を突き付けられると、とても苦痛だった。「篤史…俺達の話し、全然聞いてくれなかった。」「篤史の言ってたこと…全然間違ってなかった…でも…」「皆に聞いてほしいことがある。」杉本の言葉に、生徒達は耳を傾けた。「このクラスは、とてもまとま
    デフレーター さん作 [991]
  • 代償 13

    「そんなとこまで揃えるんだな。」一同を見下ろしながら篤史が口元を笑わせる。「ていうかしつこいんだよ。あんたら。これ以上居座ったら警察呼びますけど?」「篤史…」杉本は修学旅行の集合写真を篤史に渡した。「覚えてるだろ?修学旅行…篤史も笑顔で映ってるぞ。この笑顔、上辺だけには思えない…」篤史は写真を手にとってしばらく見ていたが、やがて奥の部屋に向かった。「どうしたんだろ…」「…」戻ってきた篤史の手には
    デフレーター さん作 [793]
  • 代償 12

    「お前なんかまさにクラスの象徴だよな。裏切り者。」冷酷な口調で清香を裏切り者呼ばわりする篤史。「ほんとのこと知ってるくせに周りがギャーギャー言いはじめたから知らんぷりした。もう最低どころじゃねーな」「ごめんなさい…」清香はその場に崩れ落ちた。「何今更謝ってんだよ。お前は最低以下の裏切り者。それだけだ。」「篤史!」杉本が篤史の頬を平手で叩いた。「清香だって苦しかったんだ…自分がした行為が裏切りだっ
    デフレーター さん作 [784]
  • 代償 11

    恵梨は潤んだ目を見開いた。「てめーは美味しいネタ見つけるとすぐ食いついて周りを煽るよな。」「そんなこと…」「じゃあてめーが俺にしたことは何なの?」篤史は少しも遠慮せずに言葉を連ねた。「状況の判断もろくに出来ねーくせに周り煽っていい気になってんじゃねーぞ。」恵梨はまた泣き出してしまった。「篤史…言い過ぎじゃないか…」杉本がたしなめる。「は?俺はあんたらにやられてきたことやり返してるだけですけど?」
    デフレーター さん作 [1,215]
  • 代償 10

    「その度に俺の方見て笑ってたけどさ、俺だってあんたらのこと心の中で笑ってたからな。」「…それは…」「お前ら所詮臆病者の集まりなんだよ。多数派が出てくるとすぐそっちに流されやがる。自分の意思なんて持ってないし持つつもりもない。嫌われたくねーから。仲間外れになりたくねーから。」「そんなこと…」恵梨が口を開いた。「そんなことねぇって?じゃあこの状況はなんなの?」「…」「口では一応謝って、それでも卒業式
    デフレーター さん作 [739]
  • 代償 9

    「ふーん。それで?」「…」篤史の言葉に一同は思わず黙り込んだ。「お前らそんなこと言いに来たわけ?」「…卒業式、篤史にも来てほしいんだ。」一晃が思い切って言った。「は?バカじゃねーの?」「あんなに酷いことしたのにこんなお願いして都合良すぎるのは分かってる。でも…篤史と一緒に卒業したい。」「せめて卒業式だけは来て…お願い…」恵梨と清香も懇願する。篤史はそれを聞いて鼻で笑った。「相変わらずどうしようも
    デフレーター さん作 [807]
  • 代償 8

    杉本組の面々は、直接篤史の家に謝りに行った。全員で行くと迷惑がかかるので、杉本をはじめ学級委員の一晃、メールを送って騒動を起こした恵梨、篤史から励ましを受けた清香の4人が行くことになった。一同は神妙な面持ちのまま篤史の家のドアの前に立ち、インターホンを押した。「はーい。」中から女性の声がした。篤史の母親だ。「篤史君の担任の杉本です。本日は…謝罪にあがりました。」中からドアが開かれる。杉本たちは深
    デフレーター さん作 [710]
  • 代償 7

    「篤史…まず…ありがとう。あの時、篤史に暖かい言葉かけてもらったおかげで、私、頑張れたよ。志望校、入れたんだ…篤史がいなかったら、絶対頑張れなかったし、篤史はあれからずっと、私の心の支えだよ。本当にありがとう…絶対、恩返しするね。それから…ごめん。篤史が責められてる時、何も言えなくて…本当のこと言うと、怖かったんだ…私まで何か言われるんじゃないかって…皆、篤史には罪悪感感じてるけど、一番最低なの
    デフレーター さん作 [694]
  • 代償 6

    「…とにかく、どうしたら篤史にきちんとお詫びできるか、考えよう。」杉本が呼び掛けた。「私達が篤史にしてしまったことは、何があっても許される事ではない。でも…皆もこのまま終わるのは、嫌だよな?」全員が頷いた。こういう状況でも、クラスの心は一つだった。「篤史も言ってたんだろ?やる前から諦めるのはもったいないって。だから…たとえ許されなくても、出来る限り謝罪しよう。そして、皆で笑顔で、卒業しよう。」杉
    デフレーター さん作 [700]
  • 代償 5

    「先生、篤史が昨日清香を泣かせたんです。」「なのに謝らないで言い訳ばっかり。」「見てください。清香、すごく辛そうでしょう?」事実を誤認したクラスメート達が口々に話し始める。杉本は黙って聞いていたが、やがて篤史に向かって口を開いた。「篤史、本当か?」「違うんです。俺は、受験で悩んでた清香を励まそうと思って…そしたら、清香が泣いちゃって…」「清香、どうなんだ?」杉本は清香に問い掛けたが、やはり返事は
    デフレーター さん作 [706]
 
サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス