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SFの携帯小説に含まれる記事が1822件見つかりました。
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航宙機動部隊第三章・42
だからこそ、無法地帯中の無法地帯で鳴る最外縁の星民達ですら残らず仰天するのだ。この虫一匹殺せなさそうな青年が、八三00万シルミウム人から『国賊』と呼ばれ、今もってその過激派から命を狙われ続けている事実を知ったならば―\r今から数えて四年前、統合宇宙軍は口実と難癖と因縁を付けまくった挙句《シルミウム戦役》を発動し、機動部隊五000隻で侵寇を仕掛けた。この時守る側の旧シルミウム星邦では、和平工作が破
まっかつ さん作 [475] -
緑の惑星.3
緑惑星人に遭遇してからの出来事は命懸けだったので、記憶も曖昧で意識もぼんやりしていた。正常な思考力を取り戻したのは、地球帰還の宇宙船に乗り込み、自動制御システムに切り替え、何時間か睡眠をとった後のことである。 サボテンの怪物に襲われた直後の記憶が甦ってきた。二人の飛行士、アイザックとリチャードの全身に奴らの無数の白い根が突き刺さり、そこから遺伝子や記憶といった情報を取得していたようだ。そのとき
金田七耕助 さん作 [477] -
緑の惑星,2
未知の生物の出現に、我々三人は警戒しながら、少しずつ前進して行った。念のために、それぞれ手にはレーザー銃を持った。 近づくにつれて、それは人間あるいは動物ではなく、サボテンのような植物らしいことが分かってきた。高さ2メートル位で、手足を広げたような枝があるために、人のように見えたのだろうか。 しかし、確かに歩いているように見えたのに、不思議だ。どんな錯覚がありうるというのか。それに、他には同じ
金田七耕助 さん作 [563] -
緑の惑星.1
地球まで帰るには、後二ヵ月はかかる。 この宇宙船の燃料は太陽電池で何とかなるとしても、乗組員三人分の食料は残り一週間分しかない。 丁度その時、右前方に、大気反応のある、緑色の惑星が見えてきた。 二人の乗組員に相談し、食料確保以前に、生命体の発見につながる可能性もあるので、着陸を決定した。 平らな岩盤上に着陸してから、船外に出て調べたところ、緑に見えたのは地表に張りついたコケ類で、草木や果実は無
金田七耕助 さん作 [622] -
航宙機動部隊第三章・41
宣戦布告文は皇帝自身が書き上げるだろう。御前会議が終わるとすぐに己の部署に戻った左総長クレオン=パーセフォンは、作戦の仕上げに取りかかった。困難なのは飽くまで現実面なのだ。理論的には完成しているし、実を言えば計算自体も地球時代末期のスーパーコンピューター程度のスペックで充分【裏が取れる】のだ。それでもクレオンは、この作業の為に最高のスタッフを集めた。数学・物理始めあらゆる分野のエキスパートを呼び
まっかつ さん作 [424] -
航宙機動部隊第三章・40
ダイニ宙将もその他の提督連もそれには直接反応は示さなかったが、その場の空気は確かに一瞬凍結し、大小無数の波紋が水面下でぶつかり合うのを、クレオン=パーセフォンもそしてエタンもひしひしと感じ取れたのだ。『仮にこの戦法が大成功を収めても、我が方の一割以上、最低七0万名は生還出来ないでしょう』左総長は更に数秒の間を置いてから、『最悪の形で失敗した場合―その暁には味方の八九%が戦死・もしくは行方不明と言
まっかつ さん作 [437] -
タイムマシーン
やっと、テレビの電波が傍受出来た。小型テレビにはニュースが映っていた。 事件事故等一つもなく、人々の楽しそうな様子ばかりが報じられている。 様々な番組を見ていて気が付いたのだが、この時代に老人の姿はなく、みんな若く健康的だ。貧しい人もいない様子だ。 すると、ついに人類は不老不死の薬を発明したのか。 ここは西暦3500年の地球。俺は数時間前にタイムマシーンで、2007年の時代からやってきたばかり
金田七耕助 さん作 [646] -
〜Stliker〜哀編(76)
マクシミリアンの駆る武双龍焔獄はそのドラゴンの羽を模した翼で空高く舞い上がった。マクシミリアン「貴様がいくら本気を出そうがこの武双龍焔獄の敵ではない!!」双頭の口を大きく開くと二発の大きなエネルギー弾を発射した。ディア=パノスはバーニアを使って回避したがエネルギー弾が着弾した瞬間、巨大な爆発が発生してディア=パノスは再び瓦礫の中に埋もれた。ディア=パノスを倒したと勘違いしたマクシミリアンと武双龍
焼き魚 さん作 [413] -
〜Stliker〜哀編(75)
龍雅とディア=パノスは革命教団に加担している容疑があるザクセンを始末するためテラ・エクステイン社の本社のある都市に単独で乗り込んだ。しかし、その都市はテラ・エクステイン社の為に造られたと言われても過言ではなく都市防衛システムにその行く手を阻まれた。ディア=パノスのパイロットである龍雅は様子を探るために後退を余儀なくされるがそこに龍雅のかつての上官であるマクシミリアンと彼が駆るストライカー『武双龍
焼き魚 さん作 [416] -
航宙機動部隊第三章・39
『作戦については良く解った―そこで、左総長殿にお尋ねしたい。今回の戦いで最も肝心になるのは、全軍で時空集約航法(SCCS)を行う所だとのお話だったが、これ程の規模を一括して対象にするのは、過去に先例が無い。一体どの位の成算があるのか、ご説明頂きたい』最初に発言を求めたのは、帝国切っての理論家、第五宇宙軍司令官M=ダイニ宙将だった。『それはグリーンチューブ=アウト時の三次元出現散布界如何によります
まっかつ さん作 [437]