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SFの携帯小説に含まれる記事が1822件見つかりました。
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航宙機動部隊第三章・38
中央域文明圏の戦法は、古代地球時代の農耕世界さながらに、徹底した集団戦を好む。特に人命尊重の思想の下、その防御力に至ってはギリシアポリス群の重装歩兵密集隊形(ファランクス)になぞらえられる程の鉄壁振りを誇っていた。よって、彼等に最低限度の指揮系統と集団管制さえあれば、統合宇宙軍側の攻撃の大半が、張り巡らされたエネルギースクリーンと弾幕によって阻まれ、正しく梨の礫なみにあしらわれ、息切れを巧みに突
まっかつ さん作 [430] -
砲撃戦闘メカ シェパード 二十三
護、夕七、琉璃は格納庫へ着いた「確、私は陸上隊だったな。今のうちに対空ミサイルランチャーでも装備させておくか。否…約一週間間もほとんど寝てないから寝るか…コックピットで。」「風邪ひくよ。十二月だから…」「その為に暖房が…」「ショートしたから無理だ。」いつかの整備兵である。整備兵はシェパードの換装作業をするところであった。「今、ヒューズを取り換えと換装作業中だから、コックピットで寝てもらっても困る
コウ さん作 [389] -
友情
ある時、突然円盤が飛来した。 全世界が大騒ぎになり、全マスコミが殺到した。 何ヵ月か経つと、だんだん慣れてきて、円盤内を訪問する人が出てきた。 初めの何人かは帰ってきたが、後の人は、どんどん入っていくばかりで、誰一人帰らなかった。 中の生活が素晴らしいから、帰らないのだと、最初の訪問者達が証言した。 不思議なことに、一年後円盤は最初の二倍位の大きさになっていた。 そして、突然飛び立つと宣言した。
金田七耕助 さん作 [673] -
航宙機動部隊第三章・37
だが、抜け道はある。中央域文明圏の利権・利害構造は人知を越えた複雑さだ。例えば今みたいに防衛産業や公社軍の不沈空母として星毎貸し出すとか、最終兵器の処分・凶悪犯罪者の収容先等、多少の汚れを受け入れさえすれば、唸る程の大金を便宜出来る魔法の杖が手に入る仕組みがあるのだ。この位自己解決出来そうなものなのだが、進み過ぎた文明は、そこに住む者を呆れる程に極度の潔癖症かつ神経質に仕立て上げて久しくなってい
まっかつ さん作 [515] -
航宙機動部隊第三章・36
更に―クレオン=パーセフォンは主題を純軍事面に移した。仮に最外縁征討軍側の宙際情勢・内部事情が最悪を極めたとしても、彼我の経済・技術格差は恒星と小惑星の違いがある。この期に及んで自分達がその埋め合わせを計る何て絶望的な所業なのは言うまでもない。艦隊も兵員も、それを支えるのは富であり生産力であり、機動部隊の隻数等、だから結果であって原因ではない。中央域と言う銀河最大の経済圏を背景に有し、どれだけ荒
まっかつ さん作 [523] -
故郷
この半年間、パート契約で働いてきたパン工場とも、今日でお別れだ。 同じ境遇の五人のの中間達とも、お別れだ。 仕事が終わり、六人で打ち上げをすることになり、居酒屋に行った。まずまず盛り上がったし、宴も終わりにさしかかり、連絡先の交換をすることなった。 六人の中で、最もおとなしく仕事も真面目な星山が、不思議な冗談を、真面目な顔をして言った。 ごめんね、みんな。俺は地球人じゃないから、連絡先が無いん
金田七耕助 さん作 [812] -
〜Stliker〜哀編(74)
ディア=パノスは都市の防衛システムに行く手を阻まれていた。たまらず後退を試みたがそこに突然、双頭の龍を模したストライカー『武双龍焔獄』(むそうりゅうえんごく)が現れその風圧で吹き飛ばされてしまった。「お前には進むことも退くことも許されない。この『武双龍焔獄』の前にお前はただ死あるのみ!!」龍雅はその異形なる機体に息を飲んだ。龍雅「…獣人型ストライカーか…」ディア=パノスはゆっくりと起き上がり、距
焼き魚 さん作 [497] -
航宙機動部隊第三章・35
出陣予定の戦力は制式宇宙軍六・艦船八一七九隻。他に大本営に直属する予備集団が三000隻。合計艦船一一一七九隻・兵員約五一0万人が乾坤一擲の大会戦で雌雄を決すべく編成を完了していた。いずれもが独立性の強い軍閥であり、宙将位を与えられて帝国の傘下に入ったとは言え、提督達はそれぞれの棟梁だ。言わば私兵集団の連合体―統合宇宙軍のこれが実態だった。ゆえに、成功しても犠牲が大きく、失敗すれば全滅必至の作戦を
まっかつ さん作 [517] -
航宙機動部隊第三章・34
―シルミウム星系外縁・統合宇宙軍旗艦《スタニドルフ》―\rエタンの正式な肩書きは、統合宇宙軍最高司令官・大元帥・兼・在最外縁主権執行者だ。そのいずれもが、この狭い辺境中の辺境でしか通用しない。言い換えれば、中央域が主宰する銀河航宙文明圏からすれば、彼等はいまだ多少大規模化した宙賊・エタンはその親分位にしか認識されてはいなかったのだ。だが、その彼等の位置付けが、歳が開けてから急速に変動を来たしたの
まっかつ さん作 [566] -
砲撃戦闘メカ シェパード 二十二
反動により、護は倒れたが、徹鋼水銀弾は旧式零戦のエンジン部に直撃し、爆発した気付けば、護は飛鳥の医務室にいた。「護君、無事だったか。」横には艦長がいた。「…これより、飛鳥中隊旗艦は、敵本拠地へ特攻することになった。」「飛鳥が?特攻?」「飛鳥は実は…原子力揚陸艦なんだ。もう一つ、グラビディバリアの動力源の試作機を暴走させる。」艦長悔しそうに言った「つまり、とあるアニメに出てくる人工ブラックホールで
コウ さん作 [394]