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SFの携帯小説に含まれる記事が1822件見つかりました。

  • 航宙機動部隊第三章・23

    『それは結構でしょう議長―私共も何も一時は二三00万を数えた天文学的規模の荒らぶる民衆を抑えるのに、貴方の行われた手段が誤りだった等と、なじる積もりはございません、又、最終的に鎮圧の主力に立った合衆国軍を一概に悪く受け取るのも謬見と申すべきなのも、充分承知しておりますよ?彼等の立場に身を置いて見れば、いきなり顔も知らない、しかも民間人と闘えと命令され、少数ながら同僚を失っています―恐らくは彼等も
    まっかつ さん作 [477]
  • 航宙機動部隊第三章・22

    飽くまでもそれが反対者達に限られている内ならば、まだ救い甲斐はある。だが、普段から敵は内部にも存在するのが政界の常識とは言え、この心理的針の蓆を織り成す少なからぬ部分が、己の味方や部下達に占められているのには、百戦錬磨を誇るペアリーノ=グイッチャルディーニ氏も、ショックに憂然とさせられた事を認めなければならなかった。彼等が野党側と心情を同じゅうするのが欲望や打算絡みでないだけに却って厄介極まるの
    まっかつ さん作 [456]
  • 航宙機動部隊第三章・21

    『パレオス星邦憲法・第二八条第二項・並びに同憲法第三三条の規定に基づき、星民会議々長兼元首代行職・ペアリーノ=グイッチャルディーニ氏と彼の政権に対する不信任案及び辞任決議の要求を提出致します』暴動鎮圧直後に緊急特別議会が、今だ破壊と戦闘の爪痕生々しいシテ中心市の議事堂に召集された。轟々たる野次と非難のオーケストラが密度を濃縮させながら堂内に充満し、全ての遮蔽物を打ち震わせる中で、厳粛に弾劾動議が
    まっかつ さん作 [479]
  • 機人-715-

    黒く輝く機人の胸板には、ゆっくりと歩み寄る博士の光悦に満ちた顔が写し出されていた。「おお…715…我が息子よ…」天賀博士は、715のその冷たい体に頬ずりするように抱きつき、自らの研究の成果に酔いしれた。その時だった。「博士!!離れてください!」一人の作業員が管理室のドアから身を乗り出し叫んだ。「なんだ…離れろだと?我が息子から?」「回路が正常に繋がれていません!人工頭脳に異常が…早く!」作業員の
    ラミレス さん作 [340]
  • 機人-715-

    「ばかやろぅ!」研究所内に天賀博士の声が響きわたった。一瞬の静寂の後、研究員達はすぐに仕事を再開した。いつもの事だ。「一歩間違えれば全て台無しなんだ!715はそれほどデリケートな新型機人だと何回説明すればわかるんだ!」天賀博士は“715”と表記された2m程のカプセルを撫でながら、幾重にも絡み合う色とりどりのプラグの中から一本を掴んだ。「これはここだ!こんな初歩的なミスを…」博士がプラグを正しい場
    ラミレス さん作 [340]
  • 航宙機動部隊第三章・20

    重武装の正規軍に一般民衆がまともに闘って、敵う分けが無い。増してや、反対運動勢力は、闘う前から戦意にも信念にも団結すらにも見放されていた。パレオス首都星ティヴィタヴェキアの長い長い夜が明ける同日一八時までに、主要都市は粗方政府側に戻り、残りの地域の回復も、最早時間の問題と観じて良かった。こうして、星邦を大混乱に突き落とした大暴動は終息を見たが、消し難き副産物のそれは始まりの時をも意味していた。し
    まっかつ さん作 [502]
  • 航宙機動部隊第三章・19

    日付替わって第二期三日[修正太陽暦一月八日]―\r反対運動は収まる所か、更に拡大・過激化の様相を呈し、無軌道・無秩序の焔と爆風で、ティヴィタヴェキア中を舐め尽しては荒野にまるまで焼き尽さんばかりの勢いを示し、事実、一部ではそれが実現していた。そしてその大半が、ただ破壊の為の破壊・殺戮の為の殺戮の応酬にまで堕落してしまっていた。当初の目的は失われ、特に時を追う毎に加速度的に流入して来た野次馬的な参
    まっかつ さん作 [448]
  • 砲撃戦闘メカ シェパード 十九

    「戦太郎艦長、他には無いのか?」輝が言った。艦長は言う事を思い出した「あ、君達に調査して欲しい所がなあるんだ。ここから南へ行けば島があると言う。戦闘メカ運送ヘリにシェパードを積み出撃し、その島を調査しろ。」護達は急いで出撃準備した。約一時間後。護達は戦闘メカ運送ヘリ三機に三式シェパードを各一機づつ積み、出撃した。飛行してニ十分。「なーんで島を調査なんだろ。」三式シェパード一号機(近〜中距離型)に
    コウ さん作 [351]
  • 半球

    暗い、暗い……空が……ちらちらと、光が差し込む。太陽が……のぼる。ああ……夜が明けていく。俺は、眠いまなこをこすりながら、太陽を見る。それは今まで見た中で比較できないほど、とてもきれいで……それは、俺の心をとても暖かくしてくれて……。なぜだろう……悲しくもないのに、涙が出る。悔しくもないのに……涙が出る。ああ、そうか……。きっと、これが嬉しいということなんだ。だから、俺は草をはらいながら立ち上が
    さん作 [355]
  • 航宙機動部隊第三章・18

    警官隊に向けて、誰からとも無く声が上がった。『政府や治安当局は俺達星民を見捨て、外国や貴族共に味方するのか!』『お前達もパレオス人だろう!恥ずかしく無いのか!?』『オストレスタジアムで殺された私の家族は守らなかったくせに!何で無責任な政府は守るのよ!?』『帰れ!太子党の犬!!』『そうだ!今度と言う今度は大人しく引き下がると思うなよ!売国奴共もが!!ここは俺達の星だ!!!』『手始めにこいつ等から血
    まっかつ さん作 [471]
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