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SFの携帯小説に含まれる記事が1822件見つかりました。

 
  • 航宙機動部隊第四章・33

    『その話をパレオス星民が聞いたら一体どう思うかしらね』責める様な皮肉る様な晶子の口調にしかし、『今更善人面した所で仕方なかろう―第一君だって一枚噛んでいるのだからな』けんもほろろにエンリケは切り捨てた。そして上体を思い切りソファーに押し付けながら両肘をその縁に預け、天井を見上げるかのようにして、『そもそもこんな辺域まで星間軌道を伸ばしたのが間違いなのだよ。でなければ統合宇宙軍とて所詮は一軍閥に過
    まっかつ改 さん作 [588]
  • 航宙機動部隊第四章・32

    合衆国機動部隊主力の出撃は七日間後の第一期一六日(修正太陽暦一月一六日)と定められた。その準備に明け暮れる戦闘艦艇群を尻目に、ある二人の人物が同軍総旗艦D=カーネギー内で出会っていた。『こんな所で君にお目にかかるとは思わなかったよ』星間軌道公社特務・エンリケ=ガブリエルは大した感慨も込めずにそう言った。ここは要人専用の展望フロアで、目には見えない遮音幕が幾つも張られている。重要な談話にはうってつ
    まっかつ改 さん作 [580]
  • 航宙機動部隊第四章・31

    第一期九日(修正太陽暦一月九日)にこの宣戦布告を受け取った最外縁征討軍は―\r『胡地蛮賊の野良犬風情目が!何を思い上がってやがる!』『今更逃げ場が無いとやけにでもなったか!挑発だけは一丁前にしやがって!!』『どうやら先のアリ=アリアンスだけでは教育が足りなかったみたいだな。所詮土人は土人か』『ふん、そんなに宇宙の塵になりたければ鎧袖一触、すぐにでもしてくれるさこの狂信者共めが』当初は唖然としてい
    まっかつ改 さん作 [597]
  • 航宙機動部隊第四章・30

    宣戦布告発 統合宇宙軍大本営宛 星系合衆国連合艦隊司令部我が帝国は創建以来六十有余年この最外縁に置ける泰平と安寧のみをひたすら求めてあらゆる犠牲を物ともせずに犬馬の労を尽くして来た然るに貴国はその事情も知らないままにいたずらに兵を進め乱を起こそうとしているこれはどうした事であろうかそもそもここ最外縁では群盗宙賊の類いしきりに跋扈し五十億を数える星民たちはひたすらその脅威に怯える日々を過ごしている
    まっかつ改 さん作 [537]
  • 航宙機動部隊第四章・30

    宣戦布告発 統合宇宙軍大本営宛 星系合衆国連合艦隊司令部我が帝国は創建以来六十有余年この最外縁に置ける泰平と安寧のみをひたすら求めてあらゆる犠牲を物ともせずに犬馬の労を尽くして来た然るに貴国はその事情も知らないままにいたずらに兵を進め乱を起こそうとしているこれはどうした事であろうかそもそもここ最外縁では群盗宙賊の類いしきりに跋扈し五十億を数える星民たちはひたすらその脅威に怯える日々を過ごしている
    まっかつ改 さん作 [511]
  • 航宙機動部隊第四章・29

    そこへ、酩酊した二人の士官が肩を組み合いながらリク=ウル=カルンダハラ達の丸テーブルすぐそばを通り―過ぎ去り際に軽く接触した。ビールのジョッキや枝豆の乗った皿が微細な音を立てながら小刻みに回ったが、幸いどちらも無事ですんだ。『ええと―失礼ですが少将閣下』若き総領事はどちらかと言えばシンプルな組み合わせの階級章をよく見てから、相手の正確な位を当てると言う中々のセンスを示し、『それは本人に言った方が
    まっかつ改 さん作 [548]
  • 航宙機動部隊第四章・28

    『ったく、どいつもこいつも浮かれ騒ぎやがって』同じバーの反対側では、リク=ウル=カルンダハラが三分の二程飲み干されたビール中ジョッキ片手に、呆れた目線を周囲に向けていた。展望壁の代わりにこちら側では、大きなステージが配されていて、六人組のジャズバンドが景気の良い曲をバンバン生演奏している。『まだ最終的決着が付いた訳じゃない―統合宇宙軍主力は健在だってのに』そう独りごちつつ、摘まみの枝豆を口に放り
    まっかつ改 さん作 [564]
  • 航宙機動部隊第四章・27

    『じゃあ、こちらから聞きたい事があるんだが』無煙々草の先端の火を吸気に合わせて明るくさせながらロバート=ハートフォード戦事総司令官は問うた。『何だってお前達は太子党と事を構えた?大事な決戦を前にして味方の士気阻喪する事甚だしいとは思わんか?』テンペ=ホイフェ=クダグニンに回答に迷う理由等無かった。『彼等の暴虐の前に、私の知り合いが殺されました』大将は別段驚く素振りも悲しむ素振りも見せずに、煙なき
    まっかつ さん作 [559]
  • 航宙機動部隊第四章・26

    『それは大変ですねえ』責任感も緊迫感も十分に共有したとは思えない女性の返事に、急角度に目を剥いたロバート=ハートフォード大将は、水割りを三分の二程残したグラスを丸テーブルに置き、『何だその言い方は?貴様だって戦う―』そこで始めて気付いたのだ。相手の服装は、彼の部下が着ている筈の明褐色に所々焦げ茶を廃した軍服等からおよそ程遠い代物だった。『や、少佐―いや分かったぞ。貴様はジュルチェン《航宙狩猟民族
    まっかつ改 さん作 [655]
  • ライティング eye

    街の街灯が少し寒いくらいの春の空気を照らす「明日は晴れかな…」たくさんの星が見える家路を自転車を漕いで帰っている。塾の帰りだ。(さっみぃ…)上着を来てくるのを忘れてしまっていた事は、家を出た時にもう気づいていた。「ん、なんだ?」もう22時を回っているのにも関わらず、神社に灯りがついている。自転車のスタンドを下ろして窓から覗いてみた。(な、なんだ?)変な模様が光っている灯りはこの光が原因だろうと考
    愛する怜那 さん作 [671]
 
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