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SFの携帯小説に含まれる記事が1822件見つかりました。
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航宙機動部隊第三章・17
翌第二期二日[修正太陽暦一月七日]―\rテロの死亡者は、最終的には一万三千名を越えた。有史以来最悪の人災―しかも、今まで顔すら知らない筈の異邦者による身勝手な論理によって引き起こされた―に、パレオス星民は、冷静な判断力を完全に奪われたとしても、一体誰がこれを責めれようか?しかも、その後全国、否、全銀河に向けて見せ付けられたフーバー=エンジェルミの傲慢極まる挑戦が、無力感に打ちひしがれるままの六三
まっかつ さん作 [453] -
航宙機動部隊第三章・16
『で、でも、どうやって闘うの!?』これまでの体験が、彼女の精神的性向を少なからずリク=ウル=カルンダハラの側にねじまげてしまった様だ。正義感や情熱ではどうにもならない、本質的構造にいち早く思いをはせたテンペ=ホイフェ=クダグニンは、途端に懸念を顔中に浮かべた。『ああ、そうだったな』前を向いたまま少年は、同胞の指摘を玩味してみた。財力・武力・人員・情報・知名度・それに連中の大好きな血統に家柄―\r
まっかつ さん作 [440] -
〜Stliker〜哀編(70)
龍雅に追い詰められたテロリストのリーダー格の男は龍雅に『革命教団』の真意を伝えると持っていた毒薬を飲み込み最後の時を迎えようとしていた。龍雅はしばらく立ち尽くした後、地面に突っ伏した男のところに歩み寄った。龍雅の表情は憮然としていた。龍雅「くだらない…。それが貴様らにとっての果たさなければならない大義なのか?」男は虫の息の状態で答えた。男「少年…である貴様には…恐らく…わか…るまい…」男はそこで
焼き魚 さん作 [450] -
航宙機動部隊第三章・15
『わ…私だって!』テンペ=ホイフェ=クダグニンは固く握った拳を大きく上下に振って、『こんなとんでもない蛮行、見逃す分けには行かないじゃない!マエリーは私達若手の憧れだったし、本当に、尊敬出来る人だったし…!こんな、レイプだとか、されて…良い人何かじゃないわ!それは、太子党とかエンジェルミとか正直恐くもなるけど…恐いからとか言う問題でも…ここまで来たらもう、そんなんじゃないわよ!』美貌を染める紅い
まっかつ さん作 [433] -
航宙機動部隊第三章・15
『わ…私だって!』テンペ=ホイフェ=クダグニンは固く握った拳を大きく上下に振って、『こんなとんでもない蛮行、見逃す分けには行かないじゃない!マエリーは私達若手の憧れだったし、本当に、尊敬出来る人だったし…!こんな、レイプだとか、されて…良い人何かじゃないわ!それは、太子党とかエンジェルミとか正直恐くもなるけど…恐いからとか言う問題でも…ここまで来たらもう、そんなんじゃないわよ!』美貌を染める紅い
まっかつ さん作 [445] -
航宙機動部隊第三章・14
ここで、ようやく膝立ち姿のテンペ=ホイフェ=クダグニンにリクは振り向いた。『不幸中の幸い等とはとても言ってはいけないが…もしも手違いが無かったら、恐らくスタジアムの中は一0万度の灼熱と爆風で覆い尽され、観客は全滅していただろう…フーバー=エンジェルミは、そこまで…考えて』地球時代から忌むべきとされた悪魔の武器に手を伸ばしたのだ、とまで説明しようとして、やるせなさに言い切れず、そのまま顔を反らして
まっかつ さん作 [450] -
航宙機動部隊第三章・13
そして、翌七日早朝―\r二人の共和国星民の居住する和式第邸にも、当然の如く遍在型・疑似太陽光が照射され始める中、少しずつ強度をますそれを浴びつつ、母屋から出て来たテンペ=ホイフェ=クダグニンは、じゃりじゃりと玉砂利を踏みしめながら庭園を歩き、リク=ウル=カルンダハラの離れへと向かった。書院造りの縁側に立ち、そっと障子を開けると、予想に反して、あるいは予想通りに―彼女の同胞にして形式的下僚は、唐机
まっかつ さん作 [431] -
航宙機動部隊第三章・12
『あ、そうだ!事の次いでにそのてん末も一緒に流してやれば良かったよ!この僕とした事が迂濶だったなあ〜♪まあ、手に入ったら、じきお目にかけてあげようかあ?ははっ、だが、あの馬鹿女が人生最後に歌った曲目が《なぜ争うの》?こいつは偶然にしては出来過ぎだ!くっはっはっはっはっ!なぜ争うの?そうだなあ〜争いはこの僕が無くしてあげるから安心しなよマエリー!ここの土人どもに文明の有るべき姿を叩き込んだら、争い
まっかつ さん作 [470] -
航宙機動部隊第三章・11
『こんなちんけな化外(けがい)の星の分際で生意気なんだよ!文化も知らない、礼節もわきまえない野蛮人共がこの僕達に拳を上げる何て許されると思っているのかよ!?ああ?』フーバー=エンジェルミは白眼を剥き出し恫喝を始めた。『そうさ、この宇宙を支配する唯一無二の真理とは、血縁と家格なんだよ!星間諸侯こそがこの銀河の全て!太子党こそが人類世界の秩序!それを乱す何て大それた事を考えるなよ?本来ならな、星毎吹
まっかつ さん作 [543] -
シルバーテイル
「また奴ですか?」新米刑事、福島が上司に尋ねた。「あぁ。やってくれたぜ…」上司のベテラン刑事、“リュウさん”こと真崎隆三は、事件の内容が記された書類に目を通し、ため息をついた。「今度はどこの組織です?」「宗教団体だ…」「宗教団体?」福島は隆三の横から書類をのぞき込んだ。“宗教法人メリエ”の文字。「メリエ…どこの言葉です?」「造語だろう。奴ら裏で武器やら麻薬やらの密輸をしていたそうだ。信者からも莫
中居 さん作 [363]