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SFの携帯小説に含まれる記事が1822件見つかりました。
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特務戦艦ホーリー・ピーコック59
「さて、とりあえず艦内を案内するわね。」そんなエリナとのやりとりに気付かなかったのか、アリアは先にタラップを登り始めた。しかし、ジョカはどことなく不満気な表情だ。こちらに鋭い視線を向けてくる。(…えっと…。…そうか!)彼女の性格から、彼女の求めているものがわかった。もう一度、敬礼をして声を張り上げた。「ツバサ=オオトリ軍曹です!本日より貴艦へと配属になりました!貴艦への乗艦の許可を願います!」こ
宵待夜霧 さん作 [285] -
航宙機動部隊第二章・32
『良いか?もし貴様の構想が破綻して、そのせいで俺達実戦部隊が犠牲になった暁にはな―将兵一人に付きお前の肉を一グラムずつ削ぎ落として、死んだ奴らへの餞にしてやる。肝に銘じて置けよ?左総長殿』作戦立案の責任者はこの時確信しただろう。もし招からざる未来が実現した時、自分の麾下を喪失したレイモンドはこの恐るべき強制ダイエットを宣言通り課してくる事に何の躊躇いも感じはしまい、と。拘束以上に荒っぽく解放され
まっかつ さん作 [502] -
航宙機動部隊第二章・31
『それとも何か。また歴史的必然とやらで、今度は帝国に値札でも付けて中央域の資本家共相手にオークションでも開くつもりになったか?だとしたらさぞ結構なマージンが貴様の両手に転がり込む様になってるんだろうな!!』蔑意に歪められた顔面を伴奏に、右総長はどぎつさでこれ以上は考えれない罵声を同僚に浴びせかけた。気の弱い人間なら、それだけで間違いなく意識を失い卒倒しただろう。しかし、クレオン=パーセフォンは何
まっかつ さん作 [465] -
特務戦艦ホーリー・ピーコック58
「ジョカ、お疲れ様。変わりはなかった?」アリアも敬礼で返す。そういえばアリアは艦長でもあるのだった。すっかり忘れていたが…。「はい、異常ありません。整備、補給、予定通り進んでおります。」アリアは頷くとこちらに振り向いた。「ツバサ君、紹介するわね。彼女は ジョカ=ホウメイ特級少佐。《ホーリー・ピーコック》の副艦長よ。そしてそっちが エリナ=パール特級准尉。艦ではオペレーターを勤めてるの。」二人がそ
宵待夜霧 さん作 [313] -
特務戦艦ホーリー・ピーコック57
人影は二人の女性だった。対照的な二人組だ。一人は背の高い…恐らく180?近くある20代前半の女性。アリアと同じ、白い軍服を身に付け、藍色のショートカットの髪も一分の乱れもなく、その上に計った様に真っ直ぐ制帽をかぶっている。まるで、[正しい軍服の着方]の見本のようだ。飾り気は無いが、かなりの美人さんだ。しかし…、ややつり気味の目は鋭い眼光を放っており、キツイというか…お堅い印象を受ける。そして、そ
宵待夜霧 さん作 [302] -
〜Stliker〜哀編(62)
『革命教団』を名乗るテロリストが出現し龍雅とシェイルはそれの掃討に駆け付ける。戦いの舞台となっている廃校の校庭ではストライカー同士による激しい戦闘が繰り広げられていた。ディア=パノスとバロンドールはテロリストに気付かれないように廃校の敷地外に降り立った。シェイル「今校庭にはテロリスト側のストライカーが六機、軍のストライカーが二機。そして我社が派遣したストライカーが二機の計十機がいるのさ」龍雅「人
焼き魚 さん作 [430] -
特務戦艦ホーリー・ピーコック56
通路の奥には一際大きな隔壁。その前には、二人の男性衛兵が立っていた。敬礼して迎えた二人に、アリアはニッコリ笑って小さく手を挙げて応えた。すると、片方の男性がパネルを操作する。ゴゥン…重たげな音をたてて隔壁が開いた。目の前に見えたのは、真っ白な壁。いや、さっき上から見た《ホーリー・ピーコック》の船体だ。小型とはいえ下から見上げるとかなり大きい。今居るのは、真っ直ぐに延ばした首の下あたりか。辛うじて
宵待夜霧 さん作 [302] -
特務戦艦ホーリー・ピーコック55
暫く進むと角に差し掛かる。リードを使って角を曲がるにはコツがいる。リードは壁に沿って直角に曲がるのだが、そのまま捕まっていては体が曲がり切れない。そのために、足を振り上げて姿勢をかえなければいけないのだが…。アリアはスカートなわけで…。………(黒……意外だ。)と、突然アリアが立ち止まった。(もっ、もしかして…見てたのバレた!?)思わず冷や汗をたらしていると、アリアは天井を見上げ、「アリア=ブリュ
宵待夜霧 さん作 [304] -
特務戦艦ホーリー・ピーコック54
無重力区画では、体が浮き上がるので、普通に歩けない。そのためこのリードに捕まって移動する。通路の交差点では、また次の壁に設置されたリードに捕まり代えて進む事になる。しかし…このリード。引っ張られて進む為、自然と足が後ろに流れる。すると…まぁ…スカートの場合は…後ろに注意しないといけないわけで…。だが、前を行くアリアは気付いてないのか、気にしてないのか…短目のタイトスカートから伸びる太股やその奥が
宵待夜霧 さん作 [301] -
特務戦艦ホーリー・ピーコック53
…トラムを降り、通路を進む俺の足取りは重かった。この部隊を選んだ事を早くも後悔している。しかし先程の話を聞いた以上、回れ右、というわけにもいかない。もしかしたらアリアの計算だったのだろうか…?もしかしたらこの先、もっとトンデモナイ事実が隠されているんじゃなかろうか…。その時逃げないようにあの話をしたんじゃないだろうか?そんな思いを胸に、先を歩くアリアの背中を睨む。するとその視線に気付いたのか、ア
宵待夜霧 さん作 [318]