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SFの携帯小説に含まれる記事が1822件見つかりました。
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終結の旗 2
「ヒス教」には1人の女が生涯で出産できる人数が1人と定められている。 自分の遺伝子を受け継ぐ者は自分の分身であるが故2人も存在することなど、有り得ないのだ。 妊婦と夫は最初に産まれた子だけを生かし残りの子は腹の中で殺してくれと医者に頼んだ。しかし「アブ教」では、そんなことはおろか中絶さえも認められてはいない。医者は頑なに願いを拒んだ。 自分の訴えが受け入れられないと悟った妊婦は、その場にあった医
チョン さん作 [467] -
終結の旗
争いが始まったのは、いつだったのだろうか? もう、かれこれ半世紀以上に渡り続いているいがみ合いの原因は信仰の違い この世界にも幾つかの宗教のようなものが存在する 世界の人口の約3分の1もの大多数が信仰する「アブ教」 生きている全ての生命を愛し、万物を創造するとされる神を愛する宗教。 一方で、異形の宗教と言われているのが「ヒス教」 他の宗教との大きな違いは、根本的に神の存在そのものを否定。全ての始
チョン さん作 [426] -
航宙機動部隊第二章・4
同日午後―\rテンペ=ホイフェ=クダグニンは二人の暴漢に襲われていた。前には右手にナイフを持った男が、後からは両手に棍棒を握った男が、じりじりと距離を詰めて少女を挟み込もうとしている。こちらを見据える四対の目は、如何にも凶悪そうだ。祖国の衣装を身に纏ったテンペは、怯む事なく身構えた。古地球時代からの伝統を引き継ぐ胡服を機能的にアレンジした物だ。鮮やかな青い長衣と純白のズボンとは、彼女の同行者とほ
まっかつ さん作 [661] -
特務戦艦ホーリーピーコック7
…しかしそれは苦難の歴史だった。なにより《移民》といえば聞えがいいが、実体はほぼ《強制移民》であり、簡単な調査をしてテラ・フォーミング化できそうな星に、無作為に抽出した数億人を無理矢理送り込んでいたのだ。結果、テラ・フォーミング化に失敗し、《宇宙連盟政府》(2700年に地球連合政府から改名)からの支援も救助もなく10億人が全滅する事件も起きた。また、仮にテラ・フォーミング化に成功しても、政府の本
宵待夜霧 さん作 [415] -
特務戦艦ホーリーピーコック6
…西暦2300年。地球を統治していた《地球連合政府》は、地球環境の悪化・人口の増加によりついに《宇宙移民計画》を実行に移した。当初はかねてより建造を進めていた《スペース・コロニー》への移民が主だったが、2474年に《火星》のテラ・フォーミング化に成功。これを期に人類はさらに人口を増やし、さらなる新天地を求めて太陽系外への進出を開始した。また、2603年にはある天才科学者が現れる。通称《BBB》の
宵待夜霧 さん作 [401] -
航宙機動部隊第二章・3
『御了承頂けますかな』こわもてにどやされたかと思ったら、程なく生意気そうなのに突き上げられる。当の《D=カーネギー》では、連合艦隊司令長官ネカイア公爵クラッタに気の休まる暇が無かった。ロバート=ハートフォード大将との通信を切った途端、長官執務室を出る間もなく、いきなりの来客の相手をしなければならなくなったのだ。彼の地位をもってしても断れる人物ではなかった。『我が星間軌道公社としては、今度の戦役、
まっかつ さん作 [620] -
砲撃戦闘メカ シェパード 五
「可視光線機、作動!」「よし!主砲、撃てぇー!」主砲から緑色の線が出てきた。遥か遠くのレーダーサイトを貫いた。その頃護達は、最終防衛線に到達した。「輝伍長、夕七軍曹、作戦は二発の水素魚雷を使って、戦艦を始末し、低反動キャノンや50mm機関砲で、戦闘機と戦艦と戦闘メカを始末する。」「了解!」ニ〇〇機はオワフ島方面に行き、巨大空港を破壊しに。残りの四三四機はハワイ島方面へ行き、ニ九四機は軍艦を、一四
コウ さん作 [387] -
特務戦艦ホーリーピーコック5
「悪かったって!05異常なし!これでいいだろ?」『…お前に何言っても時間の無駄だしな。ステーション了解した。あぁ、それと隊長から伝言だ。』「隊長から?」『ああ、「大事な話があるから、戻ったらすぐに隊長室まで来い。」ってさ。』何事だろう。隊長室に呼び出されるのはかなり珍しい。『なんかやったのか?』ダットがニヤニヤしながら聞いてくる。「…心当たりありすぎ。」ふたりして吹き出す。『聞いた話では客が来て
宵待夜霧 さん作 [383] -
特務戦艦ホーリーピーコック4
静かにピアノの音が流れだす。(おっ 今回はバラードかな?)これまではアップテンポな曲が多かったのだが、初めてのバラードらしい。まぁ、彼女の実力なら問題ないだろう。目を閉じて聞き入る。と、突然、通信機がけたたましいアラームを鳴らした。おもわず飛び上がり、慌ててラジオを消して通信機のスイッチを入れる。『聴こえるか!?こちら第42ステーション。応答しろ!《アッパー・ピジョン》05、ツバサ=オオトリ軍
宵待夜霧 さん作 [401] -
特務戦艦ホーリーピーコック
巡回コースからすると、寝ていたのは15分くらいのようだ。まだコースの半分も来ていない。先の長さにゲンナリしながら、周囲を見回す。瞬かない星の海。上を見上げれば、小指の先ほどに見える青い星《キク星系第5惑星・シロタエ》が見える。ここに配属されて二年間、毎日のように見てきた光景だ。(こんなはずじゃなかったのにな…。)二年前の出来事を思い出し、暗くなる。(…今更だよな。)思い直し、気分転換に機内に持ち
宵待夜霧 さん作 [404]