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SFの携帯小説に含まれる記事が1822件見つかりました。
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宇宙戦隊・15
日浦久幸はついに覚悟を決めた。日浦が人知れずこの富士の樹海へと入り込んだのはちょうど昨日の夕方。12時間以上同じ場所に座り続けてるのはまだ生への執着があるせいなのだろうか。日浦は今年で34歳のカメラマンだ。先月、売れっ子アイドル歌手と愛妻家で有名なベテラン俳優の不倫現場を撮影して、それが雑誌やワイドショーなどでも大きく取り上げられた。編集長にも褒められ、いい気になっていた日浦。そんな彼を襲ったの
豆宮 さん作 [515] -
宇宙戦隊・14
コウとミジコが急いで中心部に戻ると、スクリーンには地球の姿が映しだされていて、小人達は先程より更に忙しそうに走り回っている。「お前達!何があったんだ!」ミジコが叫ぶ。「所長!地球に未確認物体が接近中です!」「何っ!!…またエブニーの奴らか?それとも他のアダムの手下が…」“エブニー”という言葉に何となく聞き覚えがある気がしたが、この時のコウは思い出すことができなかった。「解析コードを使ってもエラー
豆宮 さん作 [459] -
宇宙戦隊・13
「兄ちゃん…兄ちゃん…!!」うたた寝をしていた兄は、弟に揺さぶられ目を覚ました。「兄ちゃん、あの星に着陸するみたいだよ!」弟の指差す方向には、輝く青い星。「あの星に関する詳細情報は!?」「えっとねぇ…」弟はコンピューターに質問を入力した。「………太陽系第三惑星・地球だって!!」「地球か…昔、文献で読んだことあるな。地球人は野蛮で低俗だと書いてあったが…」兄は苦笑した。「そうなの!?怖いなぁ…」「
豆宮 さん作 [527] -
宇宙戦隊・12
「おかえりなさいませサリ様!そちらがルコフィエル様ですね!」皺だらけの顔の男が近づいてくる。他の小人達と違って胸元に金色の“&”の紋章が刺繍してあるのを見ると、どうやらここの最高責任者のようだ。『ルコフィエルじゃないよ、この子はコウ』「失礼しました。はじめましてコウ様。メリード通信施設長のミジコです」「はぁ…どうも」何となく微生物のミジンコを思い出した。「いやぁ、まことに神々しいお方だ!この光輝
豆宮 さん作 [399] -
死神〜デスサイズ
特殊攻撃第一部隊デスサイズに入隊して三年になる。数少ない日本兵の一人、東野健吾は特別任務に当たっていた。かつての北海道であったロシアの北露第三防衛基地に特殊小型爆弾「ソラリス」を複数設置するのである。 「ソラリス」は遠隔操作が可能である。双方ともレーザー衛星は第三次世界大戦勃発とほぼ同時に破壊された。また、核兵器をこれ以上使うと地質汚染の科学者は地球が荒廃すると予想している。しかし、「ソラリス」
山田 さん作 [488] -
宇宙戦隊・11
『それと、後でメリード星のバトルスーツに着替えてもらうよ。さすがにTシャツにGパンはね…』コウは死んだ時の服のままであった。『メリード星のバトルスーツは丈夫だよ!地球の綿製品よりも圧倒的に通気性が良いし…』「それより…一つ聞いていいか?」『何?』「…どうやって戦えば…」『心配いらないよ!星屑を破壊した時の様子を見る限り、君はルコフィエルの戦闘能力もしっかり受け継いでいるみたいだし、戦い方を知らな
豆宮 さん作 [540] -
〜Stliker〜哀編(9)
結奈が見舞いに来てから数日後、龍雅は病室で寝ていた。点滴は外され顔色もよくなり、体力も回復しつつあった。ここ数日、龍雅は沈黙を守っていた。何十冊もの本を読み、新聞を一日中読みあさった。退院を明日に控えたある日の事…。コンコン!ノックが鳴った後、ドアを開けて私服の結奈が入ってきた。結奈「…お…おはよう。元気になった?」龍雅はドアの方に目を向けることもなく新聞を読んでいた。横の棚には本が積み上げられ
焼き魚 さん作 [522] -
死神〜デスサイズ
ロシアによる攻撃に対し、日本はアメリカに応援を要請。それによりアメリカ軍は日本人全員、約二十万人をアメリカ国内に援助する。また、ヨーロッパ軍はロシア軍に攻撃を仕掛けるも後退させられる。そして…2030年日本とアメリカは軍隊を結成させる。この軍隊の内部には特別に作られた部隊がある。特殊攻撃第一部隊デスサイズ。この部隊の実力は「韓国陸上部隊殲滅作戦」ではっきりと証明させられた。十五万の兵士がたった十
山田 さん作 [411] -
コロニー
ここは、太陽系外の殖民惑星。顕微鏡をのぞく科学士官の少佐がそこにいた。「私の研究成果がッ――」何と、顕微鏡の取っ手部分が自分の首に巻きついたのだ。「ぐがッ!」拳銃を手に取り、顕微鏡を破壊した。「なんだこれは?」司令部に報告した少佐は、副司令官とその他兵士・将校・下士官が犠牲になっていることを聞いた。「この惑星を脱出すべきです」この提案は、すぐさま呑まれた。そして、この奇妙な出来事の原因が判明した
榊 さん作 [390] -
宇宙戦隊・10
「サリ!どこだ!出てこい!」コウは走り回ってサリを探した。『なに?』「うわ!!」突如、背後からサリが現れた。「ビックリさせんなよ!」『普通に登場したつもりなのに…で、何?』「あ…」さすがに、先程あんな事を言った後じゃ言い辛い。生唾を大量に飲み込む。「……宇宙を…守りたい…」『うん。ありがとう』サリの言葉はやたらあっさりしていた。「…文句とかねーのか」『君の事信じてたもん。ねぇ、リーサ』リーサと呼
豆宮 さん作 [452]