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SFの携帯小説に含まれる記事が1822件見つかりました。
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生物実験VS俺
『ピーンポーン』「……まただ」俺は尾崎秀哉。「…、はい?」「宅急便です。」どう見ても怪しい。なんでかは知らないけど、ここ最近、俺は何かに狙われてるみたいだ。「宅急便でーす。」まさか俺が気付いていないとでも思ってたりすんのかな?。まぁいいや、無視。…。……。………。『ドンッ!』ほら、やっぱり。俺が無視を続けると、怒って玄関の扉を蹴ってから帰っていく。アイツが本当に宅急便の配達員だったら、あんな事す
REN さん作 [596] -
非日常 その1
小学生を卒業した。中学生も日常的な生活が待っていると思っていた。現実は、そうはいかなかった。 中学一年生の春、田村という奴と出会い、友達になった。 出会って何ヶ月か経った、ある日 田村がこそこそと話しているのが聞こえた。 向こうも聞かれてしまったと思ったらしく 「聞かれたなら仕方ない… 話してやるよ」 実際 何を言っていたのかは分からなかった。ただ松田という友達の呼び名が変わっていたことは
AMATSUKA さん作 [467] -
MLS-001 031
「ひどい事故だったみたい。父さんは、ほとんど即死だったって。」熱気を帯び始めた防波堤の上。刻々と強くなる太陽の光に促され、真龍はゆっくりと話し始めた。「私と姉さんは、手術に手術を重ねて、やっと生き残ったけど、管に繋がれたまま、一年、眠りっぱなし。お母さん、たった一人で私達の看病しながら、少しずつ仕事して、生活費も切り詰めて、それでも、一年経つ頃には貯金の底が見え始めた。人工呼吸器も点滴もなくなっ
砂春陽 遥花 さん作 [926] -
MLS-001 030
花鼓の頭の中に、真龍の言葉は、細い棘のように引っかかった。「ねえ、花鼓。」「ん?」「あっ、呼び捨てでいい?」不安げに花鼓の顔を覗き込む真龍。その真っ直ぐな瞳に気付き、花鼓は、慌てて笑顔で付け加えた。「いいよいいよ、なになに?」「手、繋いでも、いい?」刹那、真龍のためらいが風となって2人の間を舞った。「さっき、みたいに。」うなずいて花鼓が差し出した右手を、真龍の細い左手がしっかりと握った。花鼓に笑
砂春陽 遥花 さん作 [836] -
MLS-001 029
突如、首筋がゾワッとした。「おはよう。」耳元で、ささやく声。花鼓は、驚いて、立ち上がった。「誰?」遮る物のない太陽に暖められ、膨張した、湿った空気が顔にまとわり付く。辺りを見回すが、人影は、ない。花鼓の声に、真龍は目を覚ました。寝ぼけ眼でぼんやり空を見上げた真龍の目と、眩しい青空をバックに、立ったまま見下ろす花鼓の目が、合った。真龍は慌てて起き上がった。「ご、ごめんなさい、私…」顔に張り付いてい
砂春陽 遥花 さん作 [797] -
オレ流予知能力-6
「さて、何から話そうかね」いいから早くしろよ。「まず、君はその能力について少し勘違いをしているようだね」…ん?。「勘違いって、何を?」「じゃあ、君が持っているのはどんな能力なのか、言ってみな」なんか、このオッサン、だんだん偉そうになってないか?。まぁ、いいケド。「時間を、戻る能力じゃないのか?」「やはり、勘違いをしているね。本来、君のその能力は、“予知能力”なんだよ。」マジで?「すぐ後に、他人の
ジュン さん作 [509] -
オレ流予知能力-5
「なんたって、この私こそが、君にその能力を持たせたのだからね」…。…。…。「…はぁ?」何言ってンだこのオッサンは?。「いや、何言ってんすか…、『能力を持たせた』って、第一、会ったのだって初めてなのに…」そうだ。会った事も無いのに、俺に、こんな能力を持たせられる訳が…「失礼だね、何度も会った事があるじゃないか、上条タクヤ君」あ、そうそう、今更だけど俺の名前は上条タクヤね。いや、そうではなくて、なん
ジュン さん作 [497] -
オレ流予知能力-4
「うあッ!!?」あ、現在進行形で車にひかれたよ俺…と思ったらまた戻ってるし。「あ、そうだ、確認」………………。やっぱし俺の代わりになっちまった奴はいた。「なんか、すまねーな…。」今更謝ったところでなんもならんケド…。とか、まあ予想通りの結果だったけど…、なぁ。「君、ちょっといいかな?。」ん?、なんか高そうな外車に乗った白髪のオッサンに声かけられた。「なんすか?」別に警戒はしない、殺されても俺は死
ジュン さん作 [483] -
オレ流予知能力-3
今朝、妙な夢を見た。いつも通り、事故って、死んで、それを見て、って、ここまでなら『いつも起こっているコトを夢で見た』になるんだけど、その後が妙なワケ。事故ってて、死んでて、それを見てる。そうなんだよ、俺は死んでないワケ、…って、解りにくいな…。なんていうか、いつもは俺が事故った時点で、時間が戻って、その時間が無かったことになる。俺が自分の死を見てるように感じるのは、単に事故る寸前にいた場所に戻っ
ジュン さん作 [488] -
消えない力 17
さっきので確信した。あいつは母さんじゃない何かだ。母さんなら・・・・力を使える。俺とおなじ風の力を。「誰だ?お前・・・いい加減にしろ!?」「・・・・・あ〜ぁ ばれちゃったかぁまぁいっか。つまんないしねぇ〜」そいつが顔に触ると全く別の顔になった。「じゃあ合格〜」すごいハイテンションな奴らしい。うざい。「いったい何がしたいんだ?」自然と声が低くなる。「うわっ。まだ怒ってるよ。器ちっさ。たかが顔借り・
ゆいき さん作 [521]