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SFの携帯小説に含まれる記事が1822件見つかりました。
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本土決戦
20XX年北朝鮮が日本に攻めてきた。しかし、北朝鮮は侵攻失敗に終わった。だがその後度々領海、領空に侵入し偵察活動が多く見られた。とうとう二回目の侵攻作戦が決行された。
岩鬼 さん作 [461] -
MLS-001 021
「こうすれば、ちょっとはマシでしょ?」真龍が顔をあげると、花鼓は左を向いて立っていた。無傷な顔の左半分をこちらへ向け、眼だけで真龍を見ている。口元が寂しそうに笑っている。一滴の冷たい水が真龍の心の中をつうっと流れていった。黒髪の少女は細い首を折ってしっかりと頷いた。花鼓が左腕を伸ばす。真龍は、迷わずその手を握った。手まで流れそのまま固まった血と砂がザラザラと触れた。半端に開いたまま握り返すことの
砂春陽 遥花 さん作 [667] -
消えない力 4
次の部屋は・・・黒い。どうして部屋の中が見えるのかがわからない。今してることに意味があるのか。もう痛さにもなれた。「お前に問う。 顔の見えない一つの命か、 姿の見えない多くの命か、 自らの命。 失われるならばどれか」また布袋と・・・次は地球儀。これで地球儀を壊したらどうなるんだろう。でも、考えるだけ。壁が動き出すと同時に、金属バットが落ちてくる。もうすることは決まってる。人を殺すことに心は動かな
ゆいき さん作 [479] -
MLS-001 020
花鼓は晴牧の出て行った跡をじっと見ていた。鼻翼と目尻に沿って赤黒い筋があることを除けば左の横顔は傷一つない。ここへ来るとき、車の中で『あなた、名前、何?』と真龍に訊いた顔、そのままだ。「大丈夫。すぐ思い出すから。」視線を感じたのか花鼓もゆっくりと真龍の方へ顔を向けた。「晴牧 信護は、貴女のことを覚えている。少しの間、貴女のことに気が付かないだけ。操作の後遺症、みたいなもの。」花鼓の右半分の顔は赤
砂春陽 遥花 さん作 [698] -
犯罪者判別装置
ある裁判所で画期的な装置が作られました。 「人間には犯罪誘発遺伝子が存在し、この判定方法を使えば簡単に凶悪犯罪者をみつけだす事が可能になります」 「判別率99.9%か、なるほどこれはすごい!」 さっそくこのシステムは裁判に取り組まれ、ベルトコンベアに乗せられた凶悪犯罪者達が次々と処刑されていきます。 「まさか大統領が犯罪者だったとは、この装置は本当に素晴らしい! 今日は1000人分の書類
阿部和義 さん作 [524] -
幸せ測定装置
「遅くなりました! 大統領、幸せ測定装置が完成しました! これを使えばその人がどれだけ幸せか一瞬にしてわかるんです」 「ほほぉ、早速測ってみることにしよう」 二人の幸せ指数を測ってみると、大統領は80で博士は20でした。 「せっかく完成したのに喜こんでおらんな?」 「この発明のおかげで家計が厳しくなりまして……」 「そうか、国防省には内緒でワシのポケットマネーから褒美をやろう」 大統領が博
阿部和義 さん作 [579] -
設定ミス
「いくらなんでもこんなに降らしちゃまずいでしょ。あちこちで土砂崩れが起きてますよ」 「いいんだよ。地球温暖化だからとか、なんとでもなるだろう」 「でも、元はといえば私たちの設定ミスが原因なんですから」 「わかるわけないさ。春の設定を忘れたくらい。梅雨がくれば、まだ夏じゃなかったんだと納得するだろう」 「そうですかあ? 秋の設定を忘れたときは、あれだけ雪を降らせて首都機能がマヒしてしまった
阿部和義 さん作 [554] -
消えない力
また、さっきと同じ部屋だ。いや、壁の色が灰色だ。何もないところは同じだ。また頭が痛くなる。「お前に問う。 顔の見えない一つの命か、 姿の見えない多くの命か、 自らの命。 失われるならばどれか」布袋は同じだ。もう一つが町の模型になっている。それも相当大きい。また壁が動き出した。次はたいまつがある。・・・臭いがすごい。早く出たい。
ゆいき さん作 [530] -
消えない力
両手で持ち、狙いを定める。パンッッ乾いた音がなった。それを撃ち抜いた反動で、尻餅をついてしまう。壁が・・・・止まらない。撃つ。止まらない。撃つ。止まらない。撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ――――。途中で弾がなくなったことに、気が付かなかった。いつのまにか壁は止まっている。人を殺してしまった。顔は確認しない。狂ってしまいそうだから。扉に這うようにして向かった。鍵は・・・かかってない。開く
ゆいき さん作 [537] -
MLS-001 019
ガタガタガタガタ暗い木々の間を吹き抜ける湿った風は、倉庫の入り口のシャッターと一緒に真龍の迷う心も揺らした。血みどろの金属の塊とともにたった一人、薄暗い倉庫に留まるか。晴牧とともに人々の眠る街へ帰るか。晴牧は小心者だが心の底に熱い泉をもつ頼れる男だ。錯乱していても真龍が声を掛ければ街まで乗せてくれるだろう。でも、今ここを離れたら二度と花鼓に会えないかもしれない。真龍は、一度上げた手を下ろした。シ
砂春陽 遥花 さん作 [680]