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SFの携帯小説に含まれる記事が1822件見つかりました。

 
  • 咎 8 上

    15階へ向かう昇降機の中で、彼は13、14階での出来事を反芻していた。13階、彼は人審士に勝利したがかなりの深手を負った。右腕と左足が吹き飛び立つことすらままならない。それでも彼は這いずりながら進んでいった。14階へ向かう昇降機まで辿り着き、遂に昇降機の中で瀕死の状態となっていた。体内の冷却機が異常をきたし身体がどんどん加熱していく。それに伴い意識も朦朧としていった。14階に着いたが体が言うこと
    アオ さん作 [467]
  • 航宙機動部隊前史後編・44

    銀河元号一六三三年・こうして誕生したのが星間軌道公社《URPC》だった。設立当初は社員数五百人と言う、その事業予定規模からすれば実にささやかな出発だった。権力や権限の集中は極力避けるべきと言う人類総会体制の、それは知恵であり産物であった。だが、初代総裁となったV=ワタナベは、早くもこう予言している。【今の我が社はまだ種に過ぎないだが、それは全銀河をその枝葉で覆い尽くすとんでもない巨木の種である】
    まっかつ改 さん作 [537]
  • 世界の果て―3―\n

    「こんにちは」「…何。誰、アンタ」隼人は自分の背後にいるミニスカの女に、内心の動揺を悟られないようにしながら尋ねた。「…覚えていないの?」「だ・か・らっ!お前のことなんかしらねーって!!」 隼人の怒った表情に女はますます困惑した。「何で…?」 今にも泣きそうな顔に、隼人は面倒な気持ちになった。「じゃあ、テメーは一体どうやって俺のこと知ったんだよ」「…今日会ったじゃない」「はぁ!?」 女のキッパリ
    夏姫 さん作 [530]
  • 世界の果て―2―

    いつも通りの退屈な授業。国語の先生の話が長ったらしく、隼人は大あくびをした。ふと左を見ると、青空と校庭がいい感じにマッチしている。(いいな〜。やっぱこういう天気の日は、勉強じゃなくて部活とか体動かすことをする日だと思うんだよな〜) 外で体育してる一年を見ると無性に羨ましくもあり、憎らしくもある。 こっそりとため息をつき、教科書に目を落とした。「…どうしたの、隼人くーん」「…何だよ、いきなり」隣
    夏姫 さん作 [622]
  • 世界の果て

    『この世は、犠牲から成り立っている』 最初にそう言ったのは、一体誰だったのだろうか。 その名も知らぬ人の言ったことは、当たっている。 犠牲と矛盾に満ちた世界。 終わりなき破壊と再生の連鎖。 終止符が打たれる日は、来るのだろうか…。「隼人ー!早く起きなさい!遅刻するわよー」 斎藤隼人は、この声に飛び起きた。 時計を見ると、8時を過ぎている。「うわっ、やべぇ!」 そう言うなり、ベッドから出て、手早
    夏姫 さん作 [665]
  • 航宙機動部隊前史後編・43

    その同じ銀河元号一六二二年に、もう一つ大きな展開があった。 新たなる空間跳躍技法の発見である。 きっかけは全くの偶然であった。 最終兵器処分に当たり、安全かつ迅速な手法をと、試しにとある超粒子複合体《SCM》を逆触媒として反応速度を大幅に遅らせて見た所、本来なら発生するブラックホールではなく、そこには似ても似つかぬ《親戚》の姿があった。 安定した時空の出入口―通称《エントレンス》である。 そこか
    まっかつ改 さん作 [514]
  • 航宙機動部隊前史後編・43

    その同じ銀河元号一六二二年に、もう一つ大きな展開があった。 新たなる空間跳躍技法の発見である。 きっかけは全くの偶然であった。 最終兵器処分に当たり、安全かつ迅速な手法をと、試しにとある超粒子複合体《SCM》を逆触媒として反応速度を大幅に遅らせて見た所、本来なら発生するブラックホールではなく、そこには似ても似つかぬ《親戚》の姿があった。 安定した時空の出入口―通称《エントレンス》である。 そこか
    まっかつ改 さん作 [463]
  • リバース

    あすみは高校の友人と下校後のウィンドショッピングを愉しんでいた。突然、街にサイレンが鳴り響いた。リバース警報だ。リバース警報は災害でも無く、一般的な犯罪では無い。リバースに対する物理的な対処は皆無である。リバース対策班のガーダー達は、市民を安全な場所へ誘導し被害を最小限に留める。唯一、有効な手段は現在これのみだ…あすみ達の側にガーダーが駆け寄り、地下への道を示した。あすみは、友人と共に地下に逃れ
    悪漢 さん作 [597]
  • カカシのうた

    馬鹿なミキサーがグオングオンとやかましい音をたてるまで、僕はぐっすりと眠ることができていた。 グオングオングオン。僕は寝直そうとしたけれど、ミキサーの奴はさらにやかましく音をたてはじめた。 なにしろ安さ以外に取り柄のないミキサーだ。こいつが家にきてからというもの、僕は毎日二時間くらい睡眠時間を削られていた。 毎日毎日、グオングオングオングオン。 そのやかましさに僕が悩んでいると、ガチャリと
    テク山テクノ さん作 [499]
  • 航宙機動部隊前史後編・42

    それでも、知在系恒星頭脳の完成により、ドクター=キマリの計画に対抗出来る目処が付いたのだ。だが、コンピューターがどれだけ優秀であっても、一番重要なのはそれを操作するのはあくまでも人間である、と言う事実だった。ましてや、この空前絶後のスタブラコンピューター《SBC》は、性能が性能だけに使う側にも莫大な負担を声高に要求する代物となっていた。繁雑かつ難解を極めたマニュアルに、それを理解出来る学者・専門
    まっかつ さん作 [523]
 
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