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SFの携帯小説に含まれる記事が1822件見つかりました。

 
  • ―Never Land― 2.

    ナガセが部屋を出た後、イェンは一人カプセルの前に佇んでいた。 これが何であるか、イェンは知らない。ディスプレイに映る文字は彼に親しみのない物ばかりで、解読出来そうもない。 機械と無縁の、只の役所の職員に過ぎないイェンは、ある日この天才児の保護を命じられて、以来、ずっとこの子供を見守って来た。 そして子供は、自分自身の事など省ずコンピュータと向き合ってばかりいる。 カプセルが出来上がる前、そ
    ケィ。 さん作 [523]
  • ―Never Land― 1.

    暗い室内には無数のコードが蔦のように垂れ下がり、その根元に花弁のように配置されたディスプレイが青白い光を放っていた。 その光の中央には、巨大な卵のような半透明のカプセルがシルバーの土台に据えられて、淡く幻想的に照らし出されている。 静寂の中、コポコポ、と音が響き、次いで湯気が立ち込める。「そろそろ終りにしたらどうだい?」 マグカップを片手に、眼鏡をかけた男が卵型のカプセルに近づいた。 カ
    ケィ。 さん作 [623]
  • 〜Stliker〜哀編(138)

    炎が覆い尽くす戦場で漆黒のストライカー『ダークフィアー』は満身創痍のストライカー『ディア=パノス』にとどめをさすべくダブルチェーンソーを振り下ろした。しかし、二体の間に割ってはいる者がいた。「貴様に峰崎龍雅をやらせはしない…。倒したくばこのゼーレ・マクシミリアンと武双龍焔獄を撃ち破るんだな?」紫と白の塗装が施されたストライカー『武双龍焔獄』はディア=パノスを抱え、背に納められた翼を展開し空高く舞
    焼き魚 さん作 [530]
  • 星の蒼さは 131

    空気の抜ける音と共に、WW【蟒丸(ウワバミマル)】の背部からコクピットが迫り出し、中から人の影が姿を現した。長身の男だった。二十代後半から三十代前半といったところか。パイロットスーツは着ておらず、月軍の軍服に身を包み、こちらを見下ろしている。「ブラウンの髪に蒼い瞳の娘…」口元に笑みを浮かべると、男は十メートル程の機体から飛び降りた。「ん」近くまで来て、足を止めた男はハルに目を移すとハルの顔をじ
    金太郎 さん作 [562]
  • 〜Stliker〜哀編(137)

    龍雅「ミラァアアア!!」ディア=パノスをプロキオンが突き飛ばした次の瞬間、ダークフィアーのダブルチェーンソーの刃はプロキオンを背中から貫通した。龍雅はコックピットの中でプロキオンに向かって手を伸ばしたがそれは届くものではなかった。ミラ「りゅ…龍雅…。先に…行って…待って…る…よ?」その後に聞こえた通信にはノイズが酷く混じっていた。そして…。ミラ「…今度は…皆で暮らそう…ね??」ミラの言葉を最後に
    焼き魚 さん作 [415]
  • 星の蒼さは 130

    対WWを想定した対装甲弾はたった三発で黒いコートの男の人体を四散させた。一発目で信じられない程高く吹き飛び、後の二発で、まるで木の葉が舞うように空中を二度行き来した男はあっという間に肉塊と化した。パッと鮮血が周りに飛び散り、メチャクチャになった部屋に降り注ぐ。ハルは咄嗟に傍らのアキに覆い被さったが間に合わず、アキはまともにその光景を目の当たりにしてしまった。「…ぁ…う……あ…」目を見開き、声も出
    金太郎 さん作 [570]
  • 戦国武装

    時は戦国時代。といっても、皆さんの知る戦国時代とはちょっと違う。大名達は、槍や刀、鉄砲、弓を捨て、異国、いや、異星からもたらされた巨大な人型カラクリ兵器「大武(オオム)」を操り戦を行い、何万という人間同士の戦いは無くなっていた。 特に、織田、武田、上杉。三勢力の力は凄まじく、あっという間に日本は三分された。 織田軍の大武四機、武田軍、三機、上杉軍三機。その内訳はこうだ。 織田軍総大将信長の超高性
    馬原 さん作 [1,151]
  • 星の蒼さは 129

    「んぁっ、…陛下いけませんわ。こんな事…兵士に見られでもしたら…」「…卿!起きて下さい、エカチェリナ・テファロフ卿!」「あ、ダメです、そんなところきゃあっ!!!」肩を揺する下士官の声に驚いてエカチェリナは飛び上がった。「ななななんです!いきなり!なんて無礼な!」寝間着のまま、掛け布団を胸の前まで手繰り寄せてエカチェリナは叱咤した。「申し訳ありません!ですが、敵襲です!」「敵襲…?このアレクサンド
    金太郎 さん作 [543]
  • 星の蒼さは 128

    「何のつもりだ。小僧、銃が見えないのか」皮肉な笑いを浮かべていた男から笑顔が消え、ブルーの目がすっと細められる。「アキは渡さないって言ってんだ」ほう。と感心したように唸った男は銃の撃鉄を引く。ガチャと固い金属音がハルの鼓膜を叩いた。震えはもう止まっている。男はかなりの手練だが、躊躇いがあるのか、はたまたアキに当たるのを恐れてか、威嚇射撃ばかりで撃ってくる様子がない。賭けるしかない。ハルはアキをベ
    金太郎 さん作 [556]
  • 星の蒼さは 127

    アキが妙な気配に気付いた直後の【第二戦闘配備発令】。ただならぬ事態に陥っている事を認識したハルは腰の拳銃を引き抜いた。「隠れて」アキをクローゼットに押し込めようとした時だった。部屋のドアが勢い良く開け放たれ、黒いコートを来た金髪の男が現れた。「……見つけたぞ」男はそう呟くと、アキに拳銃を向けた。「アキ・シラユキ。私と一緒に来てもらおう」今度は拳銃をハルに向け、ハルを鋭い目で睨み付けた。「小僧、死
    金太郎 さん作 [561]
 
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