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SFの携帯小説に含まれる記事が1822件見つかりました。
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航宙機動部隊前史後編・18
ギャームリーグ三宙邦の降伏によって戦争は終ったが、本来なら真っ先に取り組むべき《戦争の根本原因》の解決を、それは意味した分けでは無かった。特に、断行された極端な軍備縮小と大量発生した元軍人失業者の存在は、早くも社会不安と化していた。何よりも、参戦した全ての勢力に共通していた事だが、長引く戦争は、末期を除けば経済成長と雇用拡大のほぼ唯一の水源として、皮肉にもあらゆる産業や階層を潤していたのだ。軍事
まっかつ さん作 [580] -
星の蒼さは 126
「工作兵…やられました」足元に転がった黒衣の男の顔を蹴って狩野は舌打ちした。成る程、隙の無い見事な制圧だが、個々の能力はそれほどでもない。実際、右手左足を骨折している自分でさえ、三人を相手にするのは楽だった。「お怪我は?」滝川を振り向くと、滝川は化け物でも見たかのような顔でこちらを見ていた。「凄いわね」それほど本気を出した訳ではなかったが…「恵美、いや、艦長。第二戦闘配備を。あおかぜは強固です。
金太郎 さん作 [521] -
星の蒼さは 125
ワシントン。一台の大型トラックが西側ゲートの前で速度を落とした。「よし、止まれ」ゲートの警備兵が小銃を構えて停止を促す。「輸送物資か。一応、許可証を見せて」黒塗りのウィンドウを軽くノックし、警備兵が親しげに尋ねる。ううう……と機械音を上げてウィンドウが開く。「オイ、黒塗りはやめた方がいいぞ相棒…」ビュッ!風を切るような短い音が小さく響く。直後、警備兵の身体がピンと硬直し、そのまま真後ろに大の字に
金太郎 さん作 [534] -
星の蒼さは 124
「どうにかならないかしらね…」巡洋艦あおかぜを外から眺めながら滝川はため息を洩らした。「確かに」狩野も同調する。かつての親友、二ノ宮吟次に負わされた右腕と左足の骨折はまだ治りそうにない。松葉づえでしのいでいる。問題というのは、今、ワシントンに展開している軍の駐留の事だ。アメリカ軍は現在、臨時の国際連合が置かれているホワイトハウス防衛の為に集結しているが、軍事施設を持たないワシントンに大規模な部隊
金太郎 さん作 [453] -
星の蒼さは 123
中国国内に怒濤の如く傾れ込んだ神聖ロシア帝国軍は各地の中国軍を激しく攻撃。かつての同胞(?)の奇襲を受けた中国軍はあっという間に要所を落とされ、和平を求めた。米露連合軍としてもこれ以上の戦闘は望むところではなく、ロシア帝都モスクワにて和平が成立。中国には新政府が置かれ、これから共に『月』と戦う事が正式に確認された。地球における世界規模での権力闘争が一応の終結を見るに及び、いよいよ『月』を倒す時、
金太郎 さん作 [449] -
ガンザンダン Bside 1
Asideの前夜とある豪邸。そこでは盛大に酒を飲み交わす男達がいた。ワイワイガヤガヤゴージャスの一言で表せる装飾の中で大いに雑談を交わす男達。「いやぁ、毎度毎度ありがとうございます」「まあ金ならあるしな」今までの会話文からはただの富豪と想像出来るが、彼らはそんなものではない。「しかし一般人のお金でこんなことをするなんてどうでしょうね」彼らは議員である。国の行政を司る議員。彼らは国民からの金をつか
MR.T.S さん作 [485] -
星の蒼さは 122 第八話 『シラユキ姫』
「あー、超疲れたんですけど!」あおかぜオペレーター桧山美樹はぐったりとベッドに倒れこんだ。「お疲れ様。コーヒー飲むでしょ?」アキは炒れたてのコーヒーをベッド脇の簡易テーブルの上に置いた。「ミルクと砂糖は?」「はい」「ブドウ糖が足んないわ」そう言って美樹は角砂糖を五個も入れ、ミルクもたっぷりと流し込んだ。「入れ過ぎじゃ…」「いいの!」美樹はベッドに腰掛け直すとアキの目をじっと見た。「な、何?」相手
金太郎 さん作 [496] -
夜に塗れた悲しみに?
鈴木は親指を立て自分を指差しゴルに向かい力強く言った。鈴木『どーもお話ではお世話になっています、鈴木と!』今度は廣馬を差した廣馬『リーダーの廣馬です!』二人の息はピッタリだ鈴木と廣馬は座っていたためゴルは目線を落とし、二人の足元から眺め。見下げた。ゴル『へぇ〜。この人たちがね…』ちょっと鼻に掛かるようなムカつく態度を取られた。廣馬はこのような態度を取る奴が嫌いだ。鈴木は廣馬の表情でわかっていた。
春日 さん作 [494] -
ガンザンダン A side 1
お話しをしましょう。ここは貴方達から見れば異世界と呼ばれる所で、様々な世界から来訪者が来ています。まあだからと言って貴方達の世界と何等変わらず、一般的な生活が営めます。世界の名前はオルジン。国の単位で言うなればクレストと呼ばれています。さあ語りましょう。この世界の話しを一人で暮らすには大きすぎる部屋。[殺し屋「ダラード」ついに逮捕]その部屋で新聞を見ながら煙草を吸う男がいた。「ふぅー」煙草の煙が
MR.T.S さん作 [539] -
チェインデッド?
「みんなは自分の人生が正しい人生かなんて分かる?平凡な人生が正しいのか?働いて…死ぬそれだけが人生なんだろうか?僕自身分からないままだ」「僕は平凡な大学生だった。嫌味な教授にレポートの提出が遅れた事で一時間も説教くらってる」「Mrマイク!君は何時になればレポートが終わるのかね?」髭をはやした男は偉そうに椅子にふんぞりかえる。「明日には終らせます先生…ただ議題が殺人鬼の心境ってどうなんですか?」す
黒い弾丸 さん作 [554]