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SFの携帯小説に含まれる記事が1822件見つかりました。

 
  • 星の蒼さは 69第三話外伝 愛しのレイチュル

    君が死んでから一体どれだけの時間がたった?いや、時間は少しも進んではいない。僕らの時間は止まったままだ。あの日、君が狂った地球の蛆虫共の凶弾に倒れてから、僕は生きる希望を破壊にしか見いだせなくなった。美しい肉体を傷つけ、生命を奪った地球の奴等は焼き尽くしてやった。レイチュル、愛している。「閣下、閣下。お休みになられるなら部屋のベッドをお使い下さい」秘書に肩を揺すられ、やっと自分が寝入っていた事に
    金太郎 さん作 [456]
  • 星の蒼さは 68

    霧の晴れ渡った夕方。その日の内に西沢の葬儀は執り行われた。遺体はとうとう見当たらず、棺には銃と私物のみが詰められ、流された。一つ、また一つと人が艦内に消えていき、ハルも敬礼を下ろし、立ち去ろうとした。そこには一人たたずむ狩野の姿がある。最後の一人だと思っていたハルは驚き、そして、声をかけようとしてはっとした。狩野は肩を震わせ、敬礼も忘れて泣いていた。「隊長……」ハルの言葉でやっと自分が泣いていた
    金太郎 さん作 [451]
  • 航宙機動部隊前史後編・4

    だが、フリースユニオンは、この《戦勝》を徹底的に喧伝した。又、確かにトレヴィーゾの一件がフリースユニオン=宇宙解放連盟軍将兵に与えた精神的効果は絶大だった。【…この戦いが歴史的なターニングポイントとなるかはまだ分からない。我が軍の損害・疲弊に鑑みて、この大戦の主導権をこちら側が手にした等とはとても思えない。だが、明らかになったのは、敵ギャームリーグ機動部隊は今だ銀河最強であるのに変わりは無いが、
    まっかつ さん作 [524]
  • 星の蒼さは 67

    その後は、よく覚えていない。西沢の生命を糧に咲き誇った水蓮を呆然と見上げた先に見た、キラキラと光る戦闘機の大軍と、開きっぱなしの回線が知らせる、合衆国海軍の到来と勝利。幽霊艦隊は爆撃によって数分を要さず爆沈。まるで最初から居なかったかのように、そう、幽霊のように消えた。計三十機の合衆国海軍艦載機は威圧するようにあおかぜの周りを旋回し、合衆国への歓迎の意を表し、護衛を残して帰っていった。余りの素っ
    金太郎 さん作 [444]
  • 星の蒼さは 66

    「ふざけるな!!全滅!?馬鹿な!あり得ん!」オペレーターが伝えたポセイドン級潜水艦レザノフの轟沈及びレイン隊の壊滅。ラグンはオペレーターを殴り付けた。「おのれ!地球の蛆虫共め!ゴミクズがァ!」血走った目をいっぱいに見開き、ボサボサに伸ばした頭をバリバリと掻き毟りながら吠えた。「中佐、一旦撤退し体勢を整えましょう。これ以上は被害が増えるだけです」副官が縋るように言い寄る。だがラグンは聞
    金太郎 さん作 [439]
  • 星の蒼さは 65

    レインのパイロット達はきっと何が起こったのか全く分からなかっただろう。対要塞劣化ウラン炸裂弾の弾頭を手榴弾に詰めた手製爆弾は潜水艦を一撃で葬るには十分過ぎる破壊を生み出す。潜水艦を起爆剤にして広がった衝撃波は5機のレインを引きちぎり、海面に押し上げた。そして、その残骸の一部は最後尾の西沢の零に襲い掛かった。強行突破で性能が著しく低下していた西沢の零は、まともに衝撃波と巨大な破片を受けてしまった
    金太郎 さん作 [474]
  • 航宙機動部隊前史後編・3

    フリースユニオン陣営は、正にこの後方体制の不備を突いたのだった。幾ら中央域でも、過疎・難所はある訳で、彼等は本軍を後退させながら、ずるずるとギャームリーグ機動部隊を引きずり込んだのだ。勿論、ギャームリーグ側もこの狙いに気付かなかった分けではない。だが、既に宇宙統一政府を樹立すべしとの声に、彼等は背けなくなっていた。純軍事的にはだから、早期戦線縮小による消耗の回避が幾ら正解と分かっていても、政治的
    まっかつ さん作 [577]
  • 星の蒼さは 64

    「合わせるって……」ハルが聞き返すのを待たず、西沢のWWは海底目がけて突進していった。その先にはポセイドン級の潜水艦がある。「卯月!お前も続け!」狩野もそれに合わせ海底を目指す。レイン達もそれに気付き、一斉に追い掛ける。殊に先頭を行く西沢に対しては集中砲火が浴びせられ、みるみる西沢の零は鉄塊と化していく。ハルは悲鳴を上げた。「隊長!……伍長が!伍長が!!」「無駄…ジジ……を叩か……ず…つい…
    金太郎 さん作 [428]
  • 〜Stliker〜哀編(125)

    結奈の啜り泣く声を黙って聞いていた龍雅はやがて近くのパイプ椅子に腰掛けた。龍雅「まさかこんな事態になるとは…俺としたことが…」結奈は相変わらず窓の外をベッドに伏せながら眺めていた。結奈「隆也は何かされたの?あの様子…」龍雅は目を細めた。龍雅「強制細胞変化…ほぼ間違いない…」龍雅は一呼吸置いた。龍雅「そもそも人間は皆潜在能力というものが備わっている。簡単に言うと人間の遺伝子の染色体に影響する部分に
    焼き魚 さん作 [470]
  • 航宙機動部隊前史後編・2

    この様にギャームリーグ機動部隊は、補給品目の大半を敵(占領地)に頼っていた。彼等が自力調達したのは、軍用艦艇や兵器の部品や特殊資材等に限られていた。勿論これは略奪を意味する物では無かった。彼等は物資の購入や船団の徴用に際しては必ず国債か後続軍票の形で、きちんと支払いはしていたのだ。これは中々上手いやり方だった。国債や軍票を持たされた側は、決済するまで経済的に占領軍に逆らえないからだ。しかも、ギャ
    まっかつ さん作 [562]
 
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