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SFの携帯小説に含まれる記事が1822件見つかりました。
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全自動洗濯機ヘ-6号 1
その日、世界には恐怖の大王が降り立った。 だが、恐怖の大王は一台の洗濯機によって駆逐され、この世界には平和が戻る。 僕はこの話をみんなにするのだが、未だ誰一人として信じてくれた人はいない……。 それから数カ月後。 コインランドリーでは乾燥機がぐるぐると、今にも壊れそうな危うい音をたてながら、洗濯物と熱風を回していた。 数分前に投入した100円だが、今の表示は10円。もうすぐ終わるかなと、僕は読
だるま さん作 [428] -
星の蒼さは 40
訳がわからなかった。今馬乗りになっている敵軍の女兵士が何故自分の名前を知っている?「……あ!!私の名前は知らないんだっけ。私の名前を教える前にハルは気を失っちゃったから」そう言うと彼女はゆっくりとヘルメットをとった。案外短いブロンドの髪が揺れ、兵士というには余りに若い顔が現れた。「私だよ。覚えてないかな。あの晩から二日も一緒にいたのに」ハルは息を飲んだ。忘れるはずがない。あの晩『UnHappyN
金太郎 さん作 [610] -
スピッツマター1
宇宙船のポットが着陸する。「ボクを・・・殺しに来たのですか?」ただ独り呟く、ボク。「オィ・・テメェ俺と一緒に来ねぇか?」そして始まった・・物語。行く当ても無いのなら、一緒に話をしませんか?ここは・・・((スピッツマター))
璃宮 さん作 [481] -
航宙機動部隊前史・43
それまでの開かれた競争を閉鎖された対立へと導くのに、この四大流感は充分な根拠となった。思えば、モンゴル帝国しかり植民地支配に乗り出した欧州列強しかり、それは地球時代の類例に恐ろしいまでに酷似していた。軍事力を背景に巨大な文明圏ないし経済圏が誕生し、かつてはばらばらだった地域や民族集団を結び付けて拡大しながらその交流の規模と頻度を加速させる―もしくは暴走させる。生き残りに強かなウイルスが新たに生ま
まっかつ さん作 [572] -
よいしょくんと100人の魔法使い
ある晴れた日の朝の事です・・・。ひどく静かな道の片隅に怪しげな人影が見えます。よいしょくんです。よいしょくんは今年高校2年生になる健全的な下涙高等学校の男子生徒です。よいしょくんはいつも「よいしょ」としか言わないため、学校の成績は1位でした。よいしょくんはいつもどうりエチオピアに行くと見せかけて将来の夢は妖怪あかなめでした。数週間後・・・よいしょくんはトイレに来ていました。よいしょくんはお弁当か
生山子 下酢男 さん作 [453] -
追閥者?
「偉魂族から?ったく、なんなんだよ。今忙しいってーのに」少年はぶつぶつとグチを言いながらロールプレイングゲームを全部クリアさせようと必死になっていた少年の名は、コロル茶色のくせっ毛に今一番悩まされているコロルは便せんを読みながら、エメラルドの瞳を半目にし嘆息をついたちぇっと悔しそうにゲーム機を見つめると仕方なく立ち上がった「っしゃあ!行くかっっ!」気合いの言葉とともに少年は自転車に乗り、全速力で
朝凪 さん作 [458] -
追閥者?
「リル様。偉魂の者からお手紙が来ております」腰まで伸びた長い桃色の髪を白い大きなリボンでポニーテールにした少女はそう、と言ってそれを受け取り中を見た途端にすみれ色をした瞳に陰がさす「よいことならばいいのだけど・・・・・」不安げに呟いて彼女は執事を呼び状況を説明すると執事は慌てて出て行ったまもなくして執事が戻ってきた「お嬢様。準備ができました」その言葉にリルはありがとう、と花のように笑いながら言い
朝凪 さん作 [399] -
追閥者?
四人のうちの一人、アンリはその日の朝、家のポストに白い封筒が入ってるのを見つけたオレンジの緩く弧を描いた髪は風に合わせて踊っているようだ晴れ渡った空のような瞳はどんなものよりも輝いているアンリは封筒を裏返し差出人を見たそこには・・・炎に包まれた白いライオンが、今にも少女に食いつかんばかりの様子でこちらを見ていた偉魂族の紋章だこういうのは中身を見なくても内容がわかるしかし、見るだけ見てみた『来い』
朝凪 さん作 [453] -
追閥者?
この世界には他の世界と異なる点がある異形の種が住んでいるのだそれは人の形をしているものもあれば有り触れた動物の形をしているものもあるその一つ一つのものたちによってその形は違うしかし、どんな姿形をしていようと中身はみな、同じ『化け物』であるその世界に住む人々は彼らを『ガイ』と呼ぶ人々は『魂』と呼ばれる命と同等の玉のようなものをヒモに通して首に下げ生涯を過ごすのである魂には位があって最も力を持つもの
朝凪 さん作 [459] -
星の蒼さは 39
野口が撃たれた。ゴロゴロと転がり落ちていく野口を助けるより、まずはこの女(声からそう判断される)兵士を確保する事が先決だった。ヘルメットの下の顔は伺えないが、人を撃ってしまった事に相当ショックを受けている様だった。「棄てろ!」「来ないで!」今度は銃口をハルに向けて女兵士は威嚇する。「何もしない!」「嘘!」「嘘じゃ…!」ガーン!と火薬が破裂する音と共にすぐ後ろの機器が火花を散らす。死ぬ覚悟でハルは
金太郎 さん作 [508]