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SFの携帯小説に含まれる記事が1822件見つかりました。
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宇宙の恐怖3
「…畑中くん。あまり期待しないでくれよ?助かる方法ではないぞ」「そうですか…」畑中は肩を落とした。「地球に何か言い残したいことがあればロケットに手紙を入れて送ろうと思ってな」「私たちがどんな目にあったか書きましょうよ」「そうするか」2人は無言で手紙を書いた。キュイーーーーン…ロケットは地球へと送られた。「…もう…助からないな」「そうですね…睡眠薬でも飲みましょうか」「そうするか。もうじきこの宇宙
ゆい さん作 [488] -
宇宙の恐怖2
「どうだ?修復はできそうか?」「いいえ…通信アンテナも折れ曲がっていて、地球と連絡をとるのも不可能な状態です」「そうか…」2人は肩を落とし、しばらく話さなかった。「……そういえば」亀山が口を開いた。「なんでしょうか?」「たしか地球に送るための通信ロケットがあったような気がするのだが」「ありますけど…多分地球に着くのに3日はかかるでしょう」「わかっているよ。だからこういうのはどうだ?」 「なんで
ゆい さん作 [487] -
A.M.nesia?
5.俺……なんだ。………何が起きた。腰のあたりに激痛が走った。「ぐあっ」………どこだここは。あたりを見渡すと、どうやらここはベッドの上のようだ。頭も痛い。「うっ」頭を抑えると違和感を感じる。包帯がまかれているのだ。ここは……病院か?俺はなんで病院にいる。俺は…。俺は……。俺は…誰なんだ?名前は。わからない。住所は。わからない。ベッドを囲っている白いカーテンが開いた。6.アンリ・バルビュス私の父は
Y.Y さん作 [390] -
A.M.nesia
3.ジャック・オッフェンバック二発の銃声と割れる窓の音で私は目を覚ました。「なんだ!?なにが起きた!?」「侵入者です。」私の側近が言う。「侵入者だと……。どうした!?」「死にました。恐らく…。」「恐らくだと?どういうことだ?」側近は窓を指差した。「落ちました。」ここは私の設計した船の上。侵入者は私の船に乗り込み、私の側まで来て……海へと落ちていったのか。「そうか…。落ちたのなら…。」私は割れた窓
Y.Y さん作 [401] -
A.M.nesia
1.エンディングここは静かな街 マコン。この街のすぐ横を流れているのは ソーヌ川。ソーヌ川沿いに私は家を買ってやった。実にいい家だ、私自身気に入っている。その家の二階の窓からは大きな橋が見える。そこに彼女を呼び出した。簡単なことだ、何も恐れる事はない。そして私は引き金を引いた。乾いた音が静な川に鳴り響く。…………。終わりだ。2.オープニング簡単な任務だった。後は今ここで眠ってる男を殺せばいいだけ
Y.Y さん作 [426] -
星の蒼さは 37
「誰もいない?」コクピットの中に人影は認められなかった。どちらかというと、ハルはビビった。誰もいない?あり得ない!野口を呼ぼうとも思ったが、下手に弱気な所を見せると、後で何と言い触らされるかわかったものではない。ハルは細心の注意を払ってコクピット内部に身体を滑り込ませた。よく見ると零のコクピットとは全く異なる内部をしている。やけにコードの多い…まるで実験室のような…?「!」ハルの身体は完全に硬直
金太郎 さん作 [453] -
航宙機動部隊前史・実質42
宙邦同士は激しく競争しながらも、その交流は活発だった。宙際連合は衰退の一途を辿ったが、人的資源中心経済その物は順調に拡大し、人類宇宙文明は未曾有の繁栄を極めた。だが、それが破局に繋がった。これまでに無い規模での人間の移動が、新たなる疫病を引き起こす原因となったのだ。俗にスーパーウイルスと呼ばれる一連の感染症が初めて猛威を振るったのは銀河元号一五星紀に入ってからだった。それまで一部の風土病に過ぎな
まっかつ さん作 [592] -
星の蒼さは 36
「ギャッハッハッハッ!!」「ざまぁ見やがれってんだ!ハッ!」パラシュートに掴まりながらハルと野口は地上に落ちてピクリとも動かない“堕”天使を見て大爆笑していた。まともに戦闘機2機の特攻を受けた“天使”は地上にまっ逆さまに落ちて機能を停止したのだ。「痛ェ!」“天使”の近くの地面に降り立った時、野口が足を押さえてうずくまった。あおかぜ艦内で靴をなくして裸足の右足に東京のコンクリートの残骸が刺さっ
金太郎 さん作 [500] -
人類は二度シヌ ?
6人が最初にやること、それは世界各地で行われた同プロジェクトの参加者の安否の確認。しかし6人の表情から読み取れるもの、それは絶望にちかいものだった。どこの施設からも生命反応がない。細胞から完全に死滅していた。プロジェクトの参加者600人中594人の少年と少女は目覚めることなく永遠の眠りについたのだ。ただ1つの救いはこの地球の大気や地中、地表の成分が二千年前とほとんど変わっていなかったことであり、
182 さん作 [648] -
星の蒼さは 35
再び放たれた「紅」の光がハル達に降り注ぐ事はなかった。発射の瞬間、あおかぜが放った3発のミサイルが直撃し、“天使”が態勢を崩したからだ。「直撃だぞ…!?」3発のミサイルの直撃を受けても“天使”は全く無傷だった。(何をやっているの!?早く引き上げて!)艦長が悲鳴を上げた。ダメだ……。ここで逃げたらダメだ。根拠はなかった。ただ純粋にカンと言う奴だ。ミサイル3発がダメなら…俺達にできる事は…いや、俺達
金太郎 さん作 [494]