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SFの携帯小説に含まれる記事が1822件見つかりました。
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航宙機動部隊前史・35
その自由な風土を媒体に、宙邦諸国同士の激しい切磋琢磨が加わって、技術革新のそこは最前衛と化した。特に中央域方面から優秀な人材の流入が続き、派手な拡張路線の下、各国は競争を繰り広げている、投資も報酬を惜しまない―好条件は揃っていた。同じ革新陣営でも、かつての火星共和国は飽くまでも一惑星国家・旧航宙遊牧民族は不定住移動型勢力・それに対して、宙邦諸国はどちらとも全く違う政体だった。惑星定住型文明と言う
まっかつ さん作 [659] -
〜Stliker〜哀編(107)
龍雅「よく喋る馬鹿がのこのこと…」龍雅は砂に埋もれていたディア=パノスを起動させるとゆっくりと立ち上がった。龍雅「その高慢な喋り方は相変わらずだな?瀬崎隆也!!」ブリキロボットを模したストライカー『ハイペリウォール』を駆っているのは隆也であった。隆也「今日こそお前を殺してやる!!今日この日の為に俺は屈辱の日々を耐え抜いて来た!!だが今なら俺に謝りそして革命教団に服従すれば許してやる!! 」龍雅は
焼き魚 さん作 [430] -
〜Stliker〜哀編(106)
シェイルのストライカー『バロンドール』は龍雅のストライカー『ディア=パノス』に最後の一撃を加えようとした瞬間、背後から突如何者かの体当たりを受け回避を試みるもその風圧で吹き飛ばされてしまった。「困るんだよ!!お前は俺の“仕掛け”の癖にでしゃばるな!!」バロンドールは起き上がるとレーダーの反応がする方向を向いた。その先は砂埃が立ち込め、黒い影しか確認することができない。黒い影は砂埃を突き破るかの如
焼き魚 さん作 [368] -
ALIEN EXTERMINATION
―人類の新たな居住地を探し求めて辿り着いた惑星が悪夢の巣窟とは…「こちらクロミラス22E、惑星Lvsに到着した」イスに座るパイロットが静かに、冷静にアナウンスする。宇宙海兵隊員達が乗り込んだ装甲車が収納されている宇宙船が惑星Lvsのクレーター付近に着陸した。彼らが此処にいる理由は、恐怖のミッションのためだ。「三時間前、惑星Lvsの開拓コロニーで緊急事態が発生した。諸君“USCM”に急行して事故を
ヒカル執事 さん作 [419] -
航宙機動部隊前史・34
銀河元号九一一年・十二の星系国家が統合して最初の定住型恒星間領域勢力《スコピオン宙邦》が誕生した。これに続き同九二六年《ウガンポ宙邦》・九三四年には《ヴィシュヌ宙邦》が建国された。銀河元号九九九年は、俗に《三つの九の年》と呼び倣わされる。この時人類総人口は推定で九百億を越え、有人化された惑星が九0を数え、何よりも新しい勢力としての宙邦が九つに達していたのだ。元祖星邦・太陽系連邦は単体では最大規模
まっかつ さん作 [491] -
星の蒼さは 10
去る11月22日、我が月が誇った有能な外務大臣レイチュル・ケネディが暗殺された。交渉の席すら与えない。これが同胞への仕打ちか?否、彼の浮浪者はレイチュルを家畜として見ていたのだ。だから、殺した」一度途切れ、エドワードは目元を拭った。「もはや、地球の同胞達は我々を仲間とみなしていない。地球が我々に交渉の場を与えないのならば、我々には交渉を強制する力は無い」目を落とし、もう一度カメラを睨み付けたエド
金太郎 さん作 [584] -
星の蒼さは 9
「どうして……こんな」あおかぜ艦長滝川恵美は呟いた。目に刺さる程まばゆかった東京のネオンは消え、かわりに燃え盛る樹木だけが暗闇を原始的に照らす。人、生物の存在を否定した暗黒とはかくも静かなものなのだろうか。「艦長。衛星中継で」「どうしたの?」「月大統領エドワード氏の公式演説です」「…映して」ブリッジのメイン画面に最近テレビで毎日見た横顔が映った。弱冠45歳で月と、その他居住衛星をまとめあげるカリ
金太郎 さん作 [586] -
航宙機動部隊前史・33
だがこれは当然、大勢の市民達の反感を招いた。結論から言えば、宙際連合は傲り高振り、折角得た勝利を活かし切れなかったのだ。為に、本来なら三星紀は保てた筈の彼等の覇権は、僅か五0年で失われる事となってしまったと、しばしば評される様になる。どう考えても禁忌ずくめの宗教的牢獄を拒んだ市民達は、ほぼ独力で大々的な遠宇宙の恒星への移民を開始し、その行く先々で自由の国を打ち樹て出した。十億人単位の《ピルグリム
まっかつ さん作 [497] -
星の蒼さは 8
航空巡洋艦あおかぜ・食堂(総員戦闘配備を継続しつつ待機せよ。本艦は先刻確認された熱量の調査に向かう。衛星及び現地との連携に混乱が生じているため、本艦は孤立した状態にある。警戒を怠るな。以上)新年早々ついてねえ。あおかぜ兵曹、若山剛志は口の中で呟いた。群馬の赤城山の山岳部隊との合同演習からの帰り道。いきなり任務が言い渡されたのだ。愚痴の一つもこぼしたくなる。とんでもない光と熱が東京で確認されたとは
金太郎 さん作 [613] -
航宙機動部隊前史・32
保守と革新・銀河の覇権を巡る二つの文明の衝突―\r勝利は宙際連合側に帰した。戦争を経て、球形に均すと半径二六0光年・総人口八00億にまで拡大していた宇宙文明世界は、全て中央域の支配に服する事となった。旧航宙遊牧民族を解体した宙際連合は、早速《グランドパージ》と呼ばれる大粛清を発動した。宇宙時代版《焚書抗儒》だ。戦争の勝利に酔いしれた宙際連合は、文明保守原理主義と中央域王道思想を振り回し、強権によ
まっかつ さん作 [594]