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SFの携帯小説に含まれる記事が1822件見つかりました。
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〜Stliker〜哀編(101)
ロイの皮肉たっぷりの歓迎にシェイルは憤慨していた。龍雅はそんなシェイルを制止し、早速話を切り出した。龍雅「やはり、政府も事態を重く見ているんだな?」ロイは俯き様にため息をついた。ロイ「僕を出向先から本部へ戻すくらいだ。人手不足の上にこんな事件が起きるようでは猫の手でも借りたい思いなのだろう」ロイは近くのコンソールからあるデータを呼び出し、大型モニターに展開した。ロイ「これは昨日BZ市で起こった連
焼き魚 さん作 [433] -
何不自由ない時代 16
独りで飲んでいる女性。見た目で判断したが、性転換した男性や女性も混ざっているだろう。性別も判断出来ないのに一人一人の人間性など皆目見当がつかない。一つだけ言えるのは、皆楽しそうな事だ。バーと言えばこの酒だろうとの勝手なイメージから、バーボンのロックを頼んだ。意外な事に、多くの客がタバコをバカバカ吸っている。500年前の禁煙ブームは一過性だったのだろうか。肺を壊しても大丈夫なバックボーンが確立して
シンヤ・G さん作 [856] -
バレット・シャーマン 2-1
俺が病室のベッドで正気に戻ったのはあれから八日後のことだった。救護された時の俺は一時ひどく錯乱していたらしく、それこそ『病気除隊』できそうなほどだったらしい。外傷の方は、軽傷とはいかなかったが、コヴァルスキー伍長が俺の機体を誤射して大破させてくれたお陰で、腕に後遺症が遺った程度でおさまっている。俺以外は全員『奴』に殺られた。1分もかからなかったと思う。真っ先に殺られたのが隊の前方にいたヘアウッド
神魂 さん作 [368] -
バレット・シャーマン 2-0
【第四十二条】安全保障理事会は、第四十一条に定める措置では不充分であろうと予測されるときには、国際の平和及び安全の維持又は回復に必要な空軍、海軍、又は陸軍の行動をとることができる。この行動は、国際連合加盟国の空軍、海軍又は陸軍による示威、封鎖その他行動を含むことができる。〔旧規定〕安全保障理事会は、第四十一条に定める措置では不充分であろうと認め、又は不充分なことが判明したと認めるときは、国際の平
神魂 さん作 [369] -
航宙機動部隊前史・25
だが、この時点でも、惑星何住化→恒久的入植の流れがスムーズになっていた分けでは無かった。苦肉の策として宙際連合は、様々な優遇措置を釣餌に、現状の人工植民体や船団勢力を《有人惑星定住予定自治団体》として登録・もしくは誓約させる様にしたが、焼石に水だった。航宙遊牧民族は強大で豊かであり、文化も科学技術も惑星定住勢力に比べて一星紀以上も進んでいる事実が、この程度で覆れる筈が無かった。余りにも微小な《中
まっかつ さん作 [480] -
何不自由ない時代 15
サラダを食べた。ドレッシングが要らないのではないかと思えるほど一つ一つの野菜の味が濃い。どんな栽培法なのだろうか。通りがかった女性店員にそれを尋ねてみた。無農薬でミネラルたっぷりの培地で栽培しているらしい。土では栽培していないようだ。野菜はそのままでも充分美味しいが、ドレッシングをかけると美味しさが引き立つ。上手く出来ているもんだ。麦焼酎を飲んでみた。アルコールが粘膜に染み込んでいく。アルコール
シンヤ・G さん作 [456] -
アジアンブロー(最上級の愛の物語)
-エピローグ-その昔、火の国と水の国は一つだった。 第1章 はじまり 2007'With you リュ・シウォン コンサートのファイナルの当日。よこまは、みことを待っていた。 同時刻、ドラ子も此処、埼玉に向かっていた。 6月も後少しで終わるこの梅雨時期に、珍しくない雷が辺りを襲った。リュ・シウォンを一目見ようと集まったファンの歩道にも、激しい雨が容赦なく吹き付け
yokoma さん作 [617] -
何不自由ない時代 14
この時代は何らかの理由で人々は国を支えるような労働をしなくなったようだ。だから昼間から酒を飲んでも許されるのだろう。何とも素晴らしい時代だ。皆がローマ帝国の貴族だな。もしかするとここはあの世なのかも知れないと思ったが、それは完全な妄想だ。僕は確かに現実を生きている。僕も昼間から酒を飲んでみるか。洒落た居酒屋に入り、一名である事を告げると空席へ案内された。椅子が二つしか無い。まさに僕みたいな客用の
シンヤ・G さん作 [456] -
現代戦国時代〜山本勘助編〜
ゆかりの通う大学は、そこそこ地元では名の通ったところだった。 地元の名士が作ったこの大学は、私立のくせに広大な敷地と、十分すぎる施設設備、親切な教職員のいる、人気の大学であった。ゆかりはそこの経済学部に在席していた。「戦国武将ゆかりの品?」ゆかりは同じゼミの平田健吾から変なことを聞いた。「そーなんだよ。今日なんでか知らないけど、それがうちの学校に来るんだと」珍しい、とゆかりは呟いた「歴史学とか考
睦月 さん作 [445] -
何不自由ない時代 13
何故そんな事を思ったのかと言うと、ドアが本当にロックされているのか怪しかったからだ。試しに手をドアに押し当ててドアをスライドさせようとしたがびくともしなかった。一安心してエレベータ ホールに向かった。エレベータ ドアの脇にはタッチパネルが備え付けられていて、このビルの詳細な構成を見る事が出来た。10階までは商業スペースになっている。ありとあらゆる店が存在していた。8階の“飲食店街”へ行く事にした
シンヤ・G さん作 [472]