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スポーツの携帯小説に含まれる記事が746件見つかりました。

 
  • ベースボール・ラプソディ No.18

     大澤は浮かぬ顔のまま、八雲達と校門を出ようとしていた。 彼には少なからずの失望感があった。 チームワークを第一に考える大澤に、先程の哲哉達の態度は受け入れられぬものであり、それが二人への不信感に変わり始めていた。「……教科書を忘れた」 足をとめた大澤が、唐突につぶやいた。「大事な教科書を置き忘れるとは、いったい何しに学校きてんだ?」「何だとっ!」 茶々をいれる八雲に、大澤はむっとして拳を振り回
    水無月密 さん作 [521]
  • サークルチェンジ #36

    「青山の親父さんて野球うまかったんだな…。」隼人は青山の心情を逆撫でしないよう慎重に言葉を選び、口を開く。「あ、いや…まあな。今は社会人野球のコーチやってる。」隼人がまた強い口調で突っ掛かってくると思いきや、穏やかにどこか淋しそうに返してきたので、青山は戸惑った。「すごいな、社会人のコーチか。お、俺は…親父いないからうらやましいよ。」隼人は言いづらそうに打ち明ける。「…黒沢って親父さんいなかった
    Hollow Man さん作 [473]
  • サークルチェンジ #35

    「変な爺さんだったよな〜。何が天下五振だよ。」重々しくなっていた店内の空気から開放された青山が負け惜しみのような愚痴を漏らす。「あの爺さん職人気質で無口だから、あんな話すの珍しいよ。気に入られたかもな?それより青山が野球やってたなんて知らなかったぜ。」隼人は店主のことより青山の野球歴が気になる。「あ、言ってなかったか?腹減ったし、なんか食いながら話すか。」二人は商店街を出て、駅前のハンバーガーシ
    Hollow Man さん作 [469]
  • ベースボール・ラプソディ No.17

    「そういや、てっつぁんよ」 練習を終え、道具を片付ける八雲は、ふと前日を思い出して哲哉に問いかけた。「んっ?」「顧問の件はどうなったのさ?」「日本史の大原先生っているだろ、試合に引率してくれるだけでいいからってお願いしたら引き受けてくれたよ」「…あ〜、あのお地蔵さんみたいなじっつぁんか。老人を騙して顧問にするとは、てっつぁんも悪いヤツだなぁ」「人を悪徳詐欺師みたいにいうな」 からから笑う八雲は、
    水無月密 さん作 [599]
  • サークルチェンジ #34

    「爺さん、俺バッティングなら自信あるぜ!」青山はバットを構える。「ほぉ自惚れ右バッターか。外に逃げるスライダーにバットがくるくる回る光景が目に浮かぶわ。」店主は煙草に火をつけ、腕組みをしながら宙を見上げる。「何!?俺中学ん時4番打ってたんだぜ!」なおも続く店主の挑発に青山は目をギラつかせる。「そのバットは己の力を誇示しようと打ち気に逸れば逸るほど空を切る。先っぽが重いんで当たれば飛ぶが、一度振り
    Hollow Man さん作 [471]
  • サークルチェンジ #33

    「いらっしゃい。」白髪の店主が金色の縁をした眼鏡を下にずらし、裸眼で隼人たちを確認する。「あの、ピッチカバーを新しいのに替えてほしんですけど…」隼人は早速スパイクをカウンター越しに手渡す。店主はそれまで睨み合っていた帳簿をたたみ横にやると、受け取ったスパイクに目を凝らす。「うーん…ちょっとかかるよ。」無愛想にそう言い残し、奥へ入っていく。平日の昼間ということもあり、店内の客は隼人と青山しかいない
    Hollow Man さん作 [463]
  • サークルチェンジ #32

    「着いたら起こしてくれ。」レールと平行に伸びた長い座席の端に座るや否や、坊主頭を後ろにもたげ、隼人はウタウタと居眠りを始めた。(コイツ自分から誘っといて爆睡こくとは呆れるな。)隣に座った青山は対称的に車窓を鏡代わりに髪をいじっている。間もなく電車が発車し、ひとつ目の駅に着くと、別の高校の女子生徒たちが乗りこんできた。「ねぇねぇ、あの人カッコよくない?」「あー、ほらポルトガルかどっかのクリスティア
    Hollow Man さん作 [434]
  • ベースボール・ラプソディ No.16

     その日の放課後、哲哉から練習内容をきく大澤は、納得して頷いていた。「なるほどな、まずは守備固めからか」「ええ、夏の予選まで日がないですからね、全部は無理なんで、とにかくそれをしておかないと」「守備がしっかりしていれば、とりあえずは試合になるからな。 だが、点が取れなければ勝つことはできないぞ」「だから大澤さんが必要だったんですよ」 ニッコリ笑う哲哉は、そういって大澤にバットを手渡した。「地区予
    水無月密 さん作 [515]
  • サークルチェンジ #31

    「はわぁわぁ。」テスト当日、隼人は欠伸をしながら登校。1時限目、早速社会科の問題用紙が配られる。(うわー手が震えてきた。)いざテストの時間が来ると、高校入試の時を上回る緊張で隼人の眠気は一気に覚める。「よーし、始めっ。」担当教師の合図で生徒たちが裏返しにしていた用紙を表にし、解答を始める。(うーん…御成敗式目だったなっ)(えーっとフィヨルド。)(ん〜でこれが教育、勤労、納税だ。)快調に進んでいっ
    Hollow Man さん作 [436]
  • サークルチェンジ #30

    翌、日曜日。練習ではノースローで肩を休めた隼人。正太の家でさらに試験勉強に励む。「また今度の日曜ウチ来いよ。それまで自分で空いた時間にやっとけよ。俺は高校日本史の方を調べとくから。」月曜日。本来ならこの日100球以上投げ、試験休みに入る予定だったが、隼人は仁藤に変更を申し出る。「なんか勉強のストレスを練習で発散したくて…」仁藤の承諾を得て80球。中1日ずつ空け、水曜日100球金曜日120球授業の
    Hollow Man さん作 [495]
 
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