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スポーツの携帯小説に含まれる記事が746件見つかりました。

 
  • スラム part65

    佐藤は勝ちを確信していた。残り時間はわずか十数秒。残り1分あたりでかけられた背負い投げには驚いた。自分が今まで試合でかけられた背負い投げの中でも1、2を争うと言ってもいいほどのものだった。だが、それでも自分は耐えきれたという自信が佐藤にはあった。これでお互い優勢勝ちと一本勝ちの1つずつだから代表戦になる。疲れているが、仮にも大将を張っているんだから、もちろん代表も俺が出る。今の俺は負けない自信が
    やいち さん作 [520]
  • スラム part64

    時間がない。最後の賭けだ。修二は再び小内刈りを狙った。足を出したときにはもうよける姿勢に入られた。修二の足が止まる。そして瞬時に切り返した。小外刈り(右組みの場合、基本的に右足で相手の左足を外側から刈る技。)だ。佐藤は小内を避けようとして右足を下げているところだ。そこに左足を刈る小外刈り。佐藤は体勢を崩したが、倒れない。これくらいで倒れるとか思っていねぇよ。修二は佐藤の袖を持っていた左手を離し、
    やいち さん作 [587]
  • スラム part63

    佐藤の動きが止まる。今だ!!修二はその瞬間すかさず背負い投げをかけにいった。ヨシッ!!かついだ。投げる。佐藤の手が体より先に畳に触れたのがわかった。佐藤は手をつきながら体をひねった。バァン!!「有効!!」審判の声。嘘だろ。今のがよけれんのかよ。こいつ、マジで強ぇ。試合時間残り1分をきっていた。現在佐藤は有効を3つ。修二はと言うと、さっきの背負い投げでの1つだけだった。こんなところで負けてたまるか
    やいち さん作 [531]
  • スラム part62

    正台との試合はもつれ込んだ。先鋒の新藤が優勢勝ち、河野が一本負け、悠が引き分け、そして賢之助は一本勝ち。しかも、開始1分もたたないうちに。そして2-1の状況で俺にまで回ってくる。正直、ベスト8常連の高校相手に俺にまでまわらずに勝つことはないと思ってた。しかも相手は去年の66キロ級の県覇者の佐藤だ。修二は賢之助と交代で試合畳に向かった。「リベンジ、決めたぞ。」賢之助がすれ違い際に言った。こんな危機
    やいち さん作 [535]
  • スラム part61

    バァン!!「一本!!それまでぇ!!」審判の声。背負い投げ一本。よしっ!!修二は心の中でガッツポーズをする。だんだんいけてきてる。「両校並んで。」審判の手が修二たち本山高校に上がる。「礼!!」互いに礼。試合畳(しあいだたみ)からおりた。「これで二回戦突破だね。」相葉先生が言った。「よ〜し、次が三回戦かぁ。修二、相手どこ?」悠が言った。「今からだろ?三回戦の相手が決まんの。」修二が答える。「さっき始
    やいち さん作 [511]
  • サークルチェンジ #28

    隼人と仁藤はいつもの練習メニューをこなし、ブルペンへ。隼人は立ち投げで肩慣らしした後、この日は40球。「どうだ?疲れたか?」クールダウンのキャッチボールをしながら仁藤が隼人に状態を聞いてくる。「全然物足りないっすよ。」隼人はまだ投げたくてしょうがない。しかし仁藤は徐々に球数を増やし、状態を確かめながらという姿勢。普段の荒っぽさとは違い、ここは慎重だ。中1日空けて今度は50球。仁藤は隼人の変化に気
    Hollow Man さん作 [584]
  • スラム part60

    一回戦、シードのため試合のない翔星学院の選手はそれぞれに色々なことをしていた。試合に備え、打ち込みをするもの、ストレッチをするもの、休憩がてら話をするもの、リラックスするために音楽を聞いているものなど試合にでるものでないものがそれぞれにそれぞれのことをしている。「おい、真也。」同期が市瀬を呼ぶ。「何?」市瀬は打ち込みを手を止めた。「前、お前が言ってたやつ。本山高校だっけ。」「そうだけど。」「さっ
    やいち さん作 [467]
  • スラム part59

    開会式も終わり、続々と一回戦が始まっていく。「もうすぐだな。一回戦。」悠が言った。「おぉ。」修二は一言で返す。緊張してるな。落ち着こう。修二は自分の中で自問自答をした。「本山高校!!」審判が叫ぶ。「おしっ、いくぞ。」修二が言った。「おい、修二。いきなりヘマすんなよ。」慶吾が言った。「うっせぇ。」言い返した。「彰太。初戦決めてこい。」慶吾が河野に言った。「はい!!」本山高校レギュラーである悠、河野
    やいち さん作 [453]
  • サークルチェンジ #27

    −−翌日−−隼人は昨日、野球の練習をサボった事への後ろめたさを感じながら、こっそり部室の扉に張り付き、窓から中を覗き込んでいた。誰もいない事を確認し、中に入ろうとしていた所、キャプテンの仁藤がいきなり後ろから肩を組んできた。「よぉー隼人。」「ゲッ!?」隼人は一瞬、血の気が引いた。「お前昨日何でサボったんだ?」仁藤が隼人の顎の下に腕を回し、嘘を言えば首を締めると言わんばかりに聞いてくる。「い、いや
    Hollow Man さん作 [517]
  • サークルチェンジ #26

    「いやー、正太がそこまで思ってるとは思わなかった。」正太の熱意が伝わったのか、隼人がようやく口を開いた。「俺、テストで点取れるよう頑張るわ。あっお前には勉強で負けても野球じゃ負けねーからな。」隼人の決意を聞いた正太も、いつか隼人と試合で相見える(あいまみえる)日への思いをいっそう強くする。幼なじみで中学時代にはバッテリーを組んだほどの仲の二人が、この時からライバルに変わった。「それにしても、はわ
    Hollow Man さん作 [703]
 
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