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スポーツの携帯小説に含まれる記事が746件見つかりました。
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ウイングボーイズ〜未来に羽ばたく男たち〜 10
ウイングスの球団社長である光台への挨拶も終わりに近づいた時、光台が勝利に話しかける。「そういえば、明日チームの合同練習があるんだったな。君も行くだろう?」「あ、はい行きます。」「そうか場所は分かるかい?」「いえ、まだそこらへんの話は聞いてなかったので…」「そうか…明日は松山町にあるウイングススタジアムであるだ。」「はい。」「時間は朝10時からだ。まぁ当日担当の者をよばせているから、そこでユニフォ
長崎サムライ さん作 [682] -
ベースボール・ラプソディ No.42
罰が悪そうに八雲から目をそらす大澤。 その姿に笑みをもらす哲哉は、大澤よりも早くパーフェクトピッチングに気付いていた。 だが、その事実をつたえたところでプレッシャーになるだけと判断し、黙していた。 八雲は端から興味がなかったようで、気にも留めてなかった。 試合後、その事について哲哉が問うと、「そんなもんやったって何か貰える訳じゃないから、興味ねぇよ」 と、軽くあしらっていた。「で、どうする?
水無月密 さん作 [793] -
ウイングボーイズ〜未来に羽ばたく男たち〜 9
ウイングスの球団社長から手渡された紅茶をとりあえず飲む勝利だったが、まだ緊張しているようだ。すると球団社長が口を開く「あぁ、そういえば挨拶がまだだったな。私はこの球団の社長兼オーナー代理の光台進(こうだい・すすむ)だ。」「ブラックキングスが移籍してきました、完風勝利です。」「博多から来たんだっけ?疲れてないか?」「いいえ、全然。」「そうか、まぁうちに来てくれたからには頑張ってもらいたいな」「は、
長崎サムライ さん作 [702] -
ウイングボーイズ〜未来に羽ばたく男たち〜 8
タクシーを見送った後、いよいよウイングスの球団事務所に入る。中に入ると、ごくふつうの会社のロビーと何ら変わらない。とりあえず勝利は受付嬢の所へ行き、尋ねる。「あの〜私は、ブラックキングスから移籍してきた完風と申しますが、球団の代表の方はいらっしゃいますか?」その問いに受付嬢は「どういったご用件でしょうか?」と言い「来シーズンからお世話になるので、ご挨拶にと伺ったのですが…」「少々お待ちください。
長崎サムライ さん作 [745] -
ベースボール・ラプソディ No.41
鈴宮工業対橘華高校の試合は、七点差のまま七回に突入していた。 大きく開いた得点差と、いまだ一人のランナーも許していない八雲の投球内容に、勝敗の帰趨は既に決したと観客達はみていた。 だが、当事者達はそう感じてはいなかった。 七点差をつけられた鈴工サイドは、とにかく一点をとることに集中し、勝負を棄てようとはしなかった。 その闘志をひしひしと感じているマウンド上の八雲は、鈴工ナインの心意気に真っ向か
水無月密 さん作 [672] -
ウイングボーイズ〜未来に羽ばたく男たち〜 7
タクシーの中は終始無言状態が続いたが、ようやくウイングスの球団事務所に着いた。勝利が料金を運転手に手渡そうとしたとき、運転手が「あっ、そうだ。あんたのサインばくれんね?」とサインをねだったのであった。勝利は久しぶりのサインねだりに少し驚いた後「僕のサインでいいいんですか?」と尋ね返すと運転手は「あぁ、もしあんたが今後大活躍すれば、そのサインはうちの家宝たい。」と言った。(もしかして転売目的か?)
長崎サムライ さん作 [734] -
リレメン (1走、コウの場合)
始まってしまえばほんの40秒ほどのことで時には10秒や20秒で終わる時もあるその時はどうなるのかって?想像するだけでも恐ろしい話しである(特に10秒だとヤバい)そう、それはヨンケイといってリレーである。オリンピックで日本が感動を呼んだよね?でもあの感動は紙一重なんだもしバトンを落とせば、サッカーでPKを外したようなものだからね期待とプレッシャーで気が遠くなりそうになりながらスタートブロックにつく
S さん作 [753] -
ウイングボーイズ〜未来に羽ばたく男たち〜 6
博多から約一時間半かけて長崎駅に到着した。気がつけばもう昼すぎだ。腹ごしらえといきたいところだが、まずはウイングスの球団事務所に挨拶に行かなければならない。勝利は駅前に客待ちしているタクシーに乗り、ウイングスの球団事務所へと向かった。タクシーの中では中年の運転手が勝利に尋ねてきた。「しかしウイングスの球団事務所に用があるなんて、あんたもしかしてプロの選手かい?」勝利はとりあえず「あぁはい」と少々
長崎サムライ さん作 [733] -
ウイングボーイズ〜未来に羽ばたく男たち〜 5
無償トレードが決まり今日が移籍先であるウイングスの本拠地長崎県に移る日だ。手で運べない荷物はすでに業者に手配してもらい、いよいよ出発の準備だ。「長崎かぁ…久しぶりだなぁ。」勝利がこう呟くのには理由がある。なぜならば勝利は長崎県の出身なのであるからだ。地元でプレー出来る喜びも膨れるものだが、何せ今度の球団はリーグ屈指の弱小チーム、そんな弱小チームですら満足にプレーする事ができなかったら周囲から大恥
長崎サムライ さん作 [706] -
ウイングボーイズ〜未来に羽ばたく男たち〜 4
聞きなじみの声の主はブラックキングスの若き守護神、大道寺大源(だいどうじ・だいげん)だった。大道寺は勝利と同じ21歳、ドラフト一位のピッチャー。勝利とは対照的に一年目から大活躍し、現在ではブラックキングスが誇る守護神に成長している。同期入団で同じ高卒ルーキーは大道寺と勝利だけだったので、二人の仲はいい「しかし寄りによってウイングスにトレードとはな…お前もついてねぇな。」「まぁな、でも決まったこと
長崎サムライ さん作 [689]