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母が想うこと・8

[672]  優輝  2006-12-02投稿
それは、カード式のプリペード携帯だった。見るからに新しい。『そんな高いもの、貰えるわけないでしょ』『翔子も貰ったって。』私は疑問を感じ翔子の家に電話した。『うちの娘がお宅のお嬢さんから携帯電話をもらったそうなんですが、そんな高価な物は頂けないのでお返ししようかと…』結論は、そんなもの知らないしあげた覚えもないという事だった。
もう一度繭を問い詰めた。『これどうしたの?』『買った』『お金は?』『…………援交』私は愕然とした。携帯を買うために援交した?そんな事って…よその子がやっている事は耳にしていたが まさか自分の子が。繭の話によると、焼肉を食べにいっておじさんと話をしたら一万円貰えたと言う。なんという世の中だ。14歳の女の子に食事して話をしたら一万円だなんて今の大人は狂ってる。
私は、これを父親に報告しなければ、でもなんて言えばいいのか、また怒鳴られ、罵倒されるのはわかっている。私はだんだんふさぎ込んでいった。

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