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神の悪意〜代償4〜

[393]  鬼大根  2006-12-02投稿
「私はさらなる世界について書かれた石版をたまたま見つけた。そこには、
『存在無き世界、世界は一つの形無き物に眠る。
形無き物今は崩壊した。
その名はマギアエーテル。形無き物・・・。』と・・・。」ゼルの言った事に興味はないと言わんばかりため息をついた。
「僕にどうしろと言いたいんだ。」
「特にない。」
「だったら関係ないな。」くだらない話しだと思った時だった。
「一つ言わせてもらうが、零殿の存在は身近な人に
被害を及ぼすぞ。」
「・・・代償か。」
「それとは別だ。」
では、代償は・・・?と考える。肉体的損傷なのか?
考えてたら、
声が聞こえた。
「零君、起きてますか?」遥の声だ。
「ああ。」
部屋に入って来た。
「明日ピクニックに行きませんか?」
疑問を感じた零は言った。「何故、突然?」
「たまにはいいかなって、思ったのですが。」
割り込むように声が聞こえた。
「あまり、複数行動はするな。」
ゼルだ。
「ごめん、遥。
明日は用事がある。」
「わかりました。」
遥はそう言って
部屋を出た。
そのまま眠った。
翌日・・・
僕は河原に行った。
ただ一人この先どうすればいいか解らないから。
どうせ、解らないが。
「よう、零。」
「誰かと思えば。」
彼の名は臣導 明、
[ジンドウ アキラ]
中学時代からのライバル的存在だ。それなりに親しい友人だ。
「何だ?考え事か?」
「そんなところだ。」
「どんな?」
興味津々な顔をして
こっちを見てくる。
「・・・急に新しい物が、
しかも扱いが難しい。
そんな物がな。」
「例えばこんな物か?」
いきなり、明の手に長剣が現れる。
「それは・・・。」
明は笑って言った。
「力が欲しいと思ったのは何時からだろうか?
おそらくはお前に出会ってからだ。
だが、この力はお前には
なかった力だ。これでは
無意味だ。」
微笑を浮かべる明・・・。
「運命は俺の願いを聞き入れた。・・・我が封印の神器
[エクスカリバー]と
勝負してもらう。」
零はアポカリプスを
具現化させた。

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