ゴミ人間 ?
中年男は、言葉も格好も汚く不衛生だったが、顔は真剣そのものだった。こんな状況じゃなければあんな顔を見たら噴出して笑ってしまったと、今になって思う。
「ああ、はい。僕はゴミ人間に選ばれて男たちに捕まって・・・そこからは思い出せません。」
「そんな敬語はいらねぇよ、ここは一般の社会とは縁が切れたモンがくるとこだ・・・目上に対しての敬語なんてここじゃ無意味だ。まぁ、そんな話はいいとして、兄ちゃんの事だが・・・ここからどこかへ向かうのも自由、ここにずっといるのも自由ってわけだ。今までここにずっと残った奴は一人もいないがな。」
僕はもう一度、辺りを見渡した。たしかに、人はここにはいないとわかる。
「一つ目の質問いいですか・・・?」
中年男は待ってましたとばかりに、不気味な笑顔を見せた。
「いいとも、よく考えて質問しろよ。ああ、言い忘れてたがちょっとあんたの進路っちゅうか、意向を聞きてぇんだ。これから、ここから脱出してまた新しい人生をやり直すか、社会のために自分を使うか、の2択だ。」
僕は脱出して新しい人生を望んだが、もう一つの社会のために自分を使うとはどういう意味なのか・・・それを考えていた。奴に質問するべきか、違う事を問うべきか、僕は悩みに悩み、結論を出した。
「社会のために自分を使うとはどういう意味ですか?」
また中年男が、今度は笑みを隠すしぐさをしていたが、こちらには男のとびきり不細工な笑みがしっかり見えていた。
「兄ちゃんいいトコ突くねぇ!センスあるな、社会のためってのはな・・・簡単に言えば臓器売買だ。生きたければ新しい人生を取り戻そうとがんばるのが最善策だろうな。」
「臓器売買!?・・・じゃぁ、僕は新しい人生のほうをお願いします・・・。」
「ああ、はい。僕はゴミ人間に選ばれて男たちに捕まって・・・そこからは思い出せません。」
「そんな敬語はいらねぇよ、ここは一般の社会とは縁が切れたモンがくるとこだ・・・目上に対しての敬語なんてここじゃ無意味だ。まぁ、そんな話はいいとして、兄ちゃんの事だが・・・ここからどこかへ向かうのも自由、ここにずっといるのも自由ってわけだ。今までここにずっと残った奴は一人もいないがな。」
僕はもう一度、辺りを見渡した。たしかに、人はここにはいないとわかる。
「一つ目の質問いいですか・・・?」
中年男は待ってましたとばかりに、不気味な笑顔を見せた。
「いいとも、よく考えて質問しろよ。ああ、言い忘れてたがちょっとあんたの進路っちゅうか、意向を聞きてぇんだ。これから、ここから脱出してまた新しい人生をやり直すか、社会のために自分を使うか、の2択だ。」
僕は脱出して新しい人生を望んだが、もう一つの社会のために自分を使うとはどういう意味なのか・・・それを考えていた。奴に質問するべきか、違う事を問うべきか、僕は悩みに悩み、結論を出した。
「社会のために自分を使うとはどういう意味ですか?」
また中年男が、今度は笑みを隠すしぐさをしていたが、こちらには男のとびきり不細工な笑みがしっかり見えていた。
「兄ちゃんいいトコ突くねぇ!センスあるな、社会のためってのはな・・・簡単に言えば臓器売買だ。生きたければ新しい人生を取り戻そうとがんばるのが最善策だろうな。」
「臓器売買!?・・・じゃぁ、僕は新しい人生のほうをお願いします・・・。」
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