携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> Jumpin' Five 30

Jumpin' Five 30

[324]  曽根菜由美  2006-12-05投稿
 さて、土曜日、約束通り、駅の南口に、私と美加と富山くんが集合した。ここへ岩田さんが車で迎えに来てくれて、行こうというのだが、岩田さんの代わりに、なんと進一さんが現れた。これは意外!内心、嬉しい。
「どうしたんですか?岩田さんは?」
美加が心配そうに尋ねる。進一さんはハンドブレーキを引いて、例のきりりとした口調で、説明し出した。
「岩田さんは、ご自宅にいます。今、畑中さんと大事な話をしていて、手が離せない状態になっているんですよ。で、僕が借り出されたんです。」
そうかぁ、畑中さんが…。それより、進一さんも大変だ。いかにも使われてますっていう感じ。岩田さんは年上だから、断れません、みたいな感じ。
 畑中さんが来ている。それはいい。だけど、岩田さんと大事な話ってどんな話だろう。またこの前みたいに畑中さんは怒られているのかな…。
「奥さんとの三角関係とか。」
「バカなこと言ってんじゃないの!」
富山くんのボケと、美加のツッコミが聞こえていた。こうして3人は、進一さんの車に乗り込み、一路、岩田邸へと向かった。あ、いつのまにか、私は助手席にいる。美加の陰謀だ。
 畑か田んぼか、という感じの町並みであった。そんな郊外に、岩田さんの自宅がある。もう少し南下すれば海が見えるであろう。
「ちょっと入れない雰囲気かもしれないけれど…。」
進一さんは何か言っていた。私もそう思う。岩田さんと畑中さんが話していると聞いただけで、入り込めない。
「あ、構わないから、ここへ通して。」
岩田さんが気づいてくれて、進一さんに指示をうながしていた。私たちは、畑中さんと岩田さんが向かい合っているメインダイニングへ通された。本当に入り込めない雰囲気になっていた。

感想

感想はありません。

「 曽根菜由美 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス