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「スキ。」2

[440]  ナツキ  2006-12-07投稿
原田「あっ」

夏希「ん?」

原田「…携帯…教えて欲しい…ナ…なんて…」

消えそうなか弱い声。後半はほとんど聞き取れない。
ナツキは無言のまま、鞄を開け手を動かす。

原田「あ…あつかましいね…ごめん。やっぱいい」

原田が話終える前に、ナツキが手を差し出した。

夏希「はい!ナツキのケー番とアドレスだよ☆原田クンのはメールしてね♪」

動き出せない原田の手に紙を持たせると、ニコッと微笑み軽く手を振ると、その場から立ち去った。

ナツキが校門に差し掛かる。

真也「おっつかれー」

洋治「いつもより長かったんぢゃん!?」

研二「けっこー粘ったよねぇ、無理なのに…」

夏希「ん?」

真也「ナツキさぁ…そろそろ公表したほうがいんぢゃね?」

洋治「だよねぇ。コレ以上、犠牲者出るのも…」

夏希「ぎ…犠牲者って!!」

研二「だよねぇ。なっちゃんには分かんないカモだけど、ヘコむよー」

真也「俺らも犠牲者かっ分かるなぁ気持ちがっ…」

夏希「ちょっ!皆待ってよ!!別に隠してなんてナイよっっ」

研二「アレだよねぇ。相手誰も知らないんぢゃ、断る口実にしか思えんしぃー…」

夏希「んーっってか!今の…振ってないしぃ!」

洋治「はっ?どゆコト?」

真也「コラッ!二股かよっどうせ二股かけんなら俺にしろよぉナツキぃ→」

洋治「えぇ→っナッちゃんひでぇ。俺、こんなにつくしてんのにぃ」

夏希「違うって!告られてないし」

研二「はっ?アイツ何しにきたん?」

夏希「友達…友達になろって!だから、いいよって」

洋治「ナッちゃん。そりゃ振ってやったほうがまだ良かったよ。」

夏希「え?」

真也「ナツキはさぁ、男心ってのが分かってなさすぎっつーのっ」

夏希「何で?友達だよ?彼氏ぢゃないよ?」

ナツキの言葉に3人揃ってため息をつく…

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