Jumpin' Five 32
「車山高原の、あそこだろ?なんだっけかな?」
「〈ヴィラ車山〉です。」
「そうそう。君の1つ年上の先輩って…。」
「まおみぃ先輩…守田真緒美先輩です。」(←はっ、そんな設定だったか、その2)
「まおちゃんか…懐かしいな。元気かな?」
「今、都内で小学校の先生をしてます。」
畑中さんは下を向いて1〜2回鼻をこすった。私には良くわからかったけど、泣いているようだった。きっとやめると決心するまでには、深く考えたんだと思う。私はそれをくつがえそうとしている。そんな状況の中で、今、畑中さんの気持ちに迷いが出始めたのだ。誰か何か言えっ。私の役目は終わったぞ。(態度でかい)
「そうか。曽根さんは、畑中くんの後輩だったんだね。」
進一さんがそう言ってくれた。畑中さんは、こみ上げてくるものをこらえるように下を向いたままだった。
「やってみるか、早く練習しないと小僧が寝れなくなっちゃうもんで、悪りぃけんが、さっとやろう。」
岩田さんがこう仕切ってくれて、練習が始まった。畑中さんも立ち上がって、楽器の準備に取りかかった。
結局、『Jumpin’ Five』は、2〜3回通しただけで終わってしまったが、初めて5人で合わせた感覚は、貴重なものであった。
♪ ♪ ♪
時計は9時を過ぎていた。岩田さんの3人のお子さんが眠ってしまって、奥さんも入れて、7人の大人の世界(一人だけ未成年)が繰り広げられた。お茶を飲みながら、音楽談義に花を咲かせた。
「あ、岩田さん、この曲です。」
「あ、もう探してきた?ずこいなぁ。」
私は持ってきていた〈トルコ行進曲〉の原譜を岩田さんに見せた。
「原譜ですので、コピーか写譜しないとなりませんが…。」
「原譜って…直筆じゃん。何これ。」
「曽根さんのアレンジってこと?」
「〈ヴィラ車山〉です。」
「そうそう。君の1つ年上の先輩って…。」
「まおみぃ先輩…守田真緒美先輩です。」(←はっ、そんな設定だったか、その2)
「まおちゃんか…懐かしいな。元気かな?」
「今、都内で小学校の先生をしてます。」
畑中さんは下を向いて1〜2回鼻をこすった。私には良くわからかったけど、泣いているようだった。きっとやめると決心するまでには、深く考えたんだと思う。私はそれをくつがえそうとしている。そんな状況の中で、今、畑中さんの気持ちに迷いが出始めたのだ。誰か何か言えっ。私の役目は終わったぞ。(態度でかい)
「そうか。曽根さんは、畑中くんの後輩だったんだね。」
進一さんがそう言ってくれた。畑中さんは、こみ上げてくるものをこらえるように下を向いたままだった。
「やってみるか、早く練習しないと小僧が寝れなくなっちゃうもんで、悪りぃけんが、さっとやろう。」
岩田さんがこう仕切ってくれて、練習が始まった。畑中さんも立ち上がって、楽器の準備に取りかかった。
結局、『Jumpin’ Five』は、2〜3回通しただけで終わってしまったが、初めて5人で合わせた感覚は、貴重なものであった。
♪ ♪ ♪
時計は9時を過ぎていた。岩田さんの3人のお子さんが眠ってしまって、奥さんも入れて、7人の大人の世界(一人だけ未成年)が繰り広げられた。お茶を飲みながら、音楽談義に花を咲かせた。
「あ、岩田さん、この曲です。」
「あ、もう探してきた?ずこいなぁ。」
私は持ってきていた〈トルコ行進曲〉の原譜を岩田さんに見せた。
「原譜ですので、コピーか写譜しないとなりませんが…。」
「原譜って…直筆じゃん。何これ。」
「曽根さんのアレンジってこと?」
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