漂流教室 〜6月 氷雨〜
お前が突然戻って来た夢を見た。
彼女を連れて行こうとしたけど
許さないよ。
絶対連れてなんか行かせない。
〜6月 氷雨〜
気付いてしまったらもう止まらない。今までわかっていなかったぶん急に加速するように彼女のことばかり考えてしまう。
「テストどうやった?」
「…無理。」
(…お前のせいや。)
恋をするといろんなことが手に付かなくなるヤツを見てアホかとか思ったけど…俺もアホの1人だったみたいだ。
「授業聞かんせいやで!」
「ほっとけや!さ〜終わったテストは忘れて練習しよに。」
「あー…今日田村来やんと思う…。アイツテスト勉強かなり無理するから。」
田村。その名前を聞いて気分が急に落ち込む。
2週間前――
「好きなん?アイツのこと」
このとき田村によって自分の気持ちに気付かされた。
戸惑ったのち俺は答えた。
「…そう…なんかもしれん。でも…」
「安心しろよ。俺とアイツ、別になんでもねぇから。」
考えていたことを先に言われてかっとなった。
「…っ!心配なんかしてねぇよ!」
「嘘。お前わかりやすいわ。俺とアイツが喋るだけで不安そーな顔しとった。」
何だよ。無理ないだろ。
お前にそんな気無くても彼女がどうかわかんないじゃんか。
少なくとも俺とは全く違う目でお前を見てるよ。
「…アイツがどうかわからんってか?」
「そうやんか。お前沢口の気持ちわかっとんかよ?」
「さあ…?でももし今2人が両思いでも付き合うことは多分ない。」
わけがわからない
。俺から見たら2人十分両思いなのに
それでも付き合うことはないって。
安心しろだって。
「何でだよ…?」
「怖いからだよ。言い出せやんねや。」
「…何が。」
「1度壊れた関係を長いことかけて修復してそれまた壊すとか出来やん。相手の気持ちなんか結局わからんから。」
そんなの俺だって同じだよ。
ふられて友達でもなくなっちゃうのが怖いよ。
…1度壊れた?
「何なんそれ。
てかお前もアイツのこと好きなんやんか。」
「好きやないとか言ってないけど。でもやっぱ付き合うことは有り得ないよ。」
「…何でだよ。何かあったんかよ?」
田村が重い口を開き過去を話し始めた。
彼女を連れて行こうとしたけど
許さないよ。
絶対連れてなんか行かせない。
〜6月 氷雨〜
気付いてしまったらもう止まらない。今までわかっていなかったぶん急に加速するように彼女のことばかり考えてしまう。
「テストどうやった?」
「…無理。」
(…お前のせいや。)
恋をするといろんなことが手に付かなくなるヤツを見てアホかとか思ったけど…俺もアホの1人だったみたいだ。
「授業聞かんせいやで!」
「ほっとけや!さ〜終わったテストは忘れて練習しよに。」
「あー…今日田村来やんと思う…。アイツテスト勉強かなり無理するから。」
田村。その名前を聞いて気分が急に落ち込む。
2週間前――
「好きなん?アイツのこと」
このとき田村によって自分の気持ちに気付かされた。
戸惑ったのち俺は答えた。
「…そう…なんかもしれん。でも…」
「安心しろよ。俺とアイツ、別になんでもねぇから。」
考えていたことを先に言われてかっとなった。
「…っ!心配なんかしてねぇよ!」
「嘘。お前わかりやすいわ。俺とアイツが喋るだけで不安そーな顔しとった。」
何だよ。無理ないだろ。
お前にそんな気無くても彼女がどうかわかんないじゃんか。
少なくとも俺とは全く違う目でお前を見てるよ。
「…アイツがどうかわからんってか?」
「そうやんか。お前沢口の気持ちわかっとんかよ?」
「さあ…?でももし今2人が両思いでも付き合うことは多分ない。」
わけがわからない
。俺から見たら2人十分両思いなのに
それでも付き合うことはないって。
安心しろだって。
「何でだよ…?」
「怖いからだよ。言い出せやんねや。」
「…何が。」
「1度壊れた関係を長いことかけて修復してそれまた壊すとか出来やん。相手の気持ちなんか結局わからんから。」
そんなの俺だって同じだよ。
ふられて友達でもなくなっちゃうのが怖いよ。
…1度壊れた?
「何なんそれ。
てかお前もアイツのこと好きなんやんか。」
「好きやないとか言ってないけど。でもやっぱ付き合うことは有り得ないよ。」
「…何でだよ。何かあったんかよ?」
田村が重い口を開き過去を話し始めた。
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