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暗闇の女?

[538]  あぶら翔  2006-12-08投稿
「また、あの女?…いつもの事じゃない、どうする?順ちゃん行く?」 「そうね、藤川さんの慌てぶりだと ただ事じゃなさそうね行きましょ」 「あーあ、私やっぱり あの女好きになれないなぁ、あれで同い年なんて信じられなーい」 「人、それぞれよ行きましょ」 「はーい、順ちゃんはやっぱり大人だなぁ」のり子は面倒くさそうに順子の後を追って行った。 朝の店長室の前は社員がほとんど集まっていた。 ドンドンドン!――――――「おい!黒木さんっ開けろ!何やってんだぁ!」 「馬鹿な真似は辞めてー!」社員達は必死に店長室の中にいる志津恵に訴えていた。 「し……志津恵!落ち着け、落ち着いてくれ」 店長の青田は血相を変えて必死に志津恵をさとそうとしていた。 「ふざけるんじゃないわよ!もう私は我慢の限界なんだよ!これで何回目の中絶だと思ってんのさ、医者には もう子供はできないってさ、ケケケ…キヒヒ…!」 そう言うと志津恵は近くにあった硝子の灰皿を青田に投げ付けた。ドンッ――――――――――! 鈍い音が店長室に響いた。 青田の頭から真っ赤な血が吹き出した。 「ぎゃあ」青田は悲鳴と共に その場に うずくまった。 「ヒヒヒ…このままじゃ終わらないわよ、私の身体と心の痛みに比べればヒヒヒ…死ね…」 志津恵は灰皿を拾うと何度も何度も倒れている青田の頭に叩きつけた。ガシッ!ガシッ!「ヒヒヒ…死ね」ガシッ!ガシッ!ガシッ!「ヒヒヒ…」 「や…辞めてく…」 青田は動かなくなった。 「ケケケ…あんたが悪いのよ、あんたが…」ガシッ!ガシッ!鈍い音は止まる事がなかった。

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