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G.RPG(4)

[356]  オンタッキー  2006-01-14投稿
「あれは……。日本?……いや、地球!?」

俺の見上げた先にあったのは、まばらに浮かぶ雲と、そして、青空ではなく、地球そのものが見えた。

「あれが、一馬さんのお家がある表の日本。いえ、表の地球です」

そう説明するフロンの方を見ると、「お分り頂けましたか?」と優しい微笑で付け加えられた。

「ちょっと待て。あれがお前の言う表の地球だとして、今俺たちが居る裏の地球は一体宇宙のどこにあったんだよ!?」

少なくとも表からはこんなものが見えたことは無い。

「それはですね。ここが皆さんの思いの集合体だからです」

微笑のまま事もなげに答えるフロン。

「は……!?お、思いぃ?」

そんな抽象的な表現、漫画でも見たことない。

「表の地球の童話にもありますよね。地上と時間の流れが違う場所とか、夢の中の世界を冒険したりするお話が。ここは、そういう表の皆さんの『有り得ない』想像が集まって出来た幻の惑星なんです。だから表からは見えないんです」

フロンの説明は言葉だけなら理解できるが、現実に自分がその場所にいるんだとなると、いまいち実感が湧かない。

「実感が湧かないですかぁ?じゃあいやでもこの世界の凄さを教えてあげますよ」

そう言ってフロンは懐からある物を取り出した。

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