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殺し合いごっこ 第6話

[1463]  龍角  2006-12-08投稿
「グガァアァァ!!」

邪悪な紅い眼をした化け物は唸り声をあげて誠に襲いかかった。
ヒュン!!
バキバキ…

間一髪で誠は化け物の右フックをかわした。しかし拳は壁を破壊し辺りに埃が舞う。

『嘘だろ、何て馬鹿力なんだ・・・』

更に今度は鋭い爪で誠に切りかかる。

ガアァァァアァァン!!

刀で爪を受け止めた。同時振動が体に伝わる。

『やばい、力が強すぎる。このままじやもたない。』
誠は剣道をやっていたがその腕も全く効果がなかった。
力が強いそして早い。攻撃の隙を化け物は全く与えさせない。防戦一方だ。
『やばい・・・強すぎる。でもなんだか少し遅くなってきたなぁ。』

へばってきたのか化け物の動きは鈍くなってきた。 『よし!!これな闘える。攻撃ができる。』

誠は一度間合を取り、中段に構えた。そして、
「ヤァアァァ!!」

ズショ!!

腹を紅い線が走り血飛沫が飛ぶ。

『やった!!』

しかし、化け物はまだ立っている。 『浅かったのか?なら』

グサァ!!

立ち尽くしている化け物の胸に刀を付き刺した。

『これで・・・終わったな。』

そう思って刀を抜いた。しかしまだ倒れない。そして信じられない事に傷口が見る見るうちに治癒していく。
「何だよ・・・コイツ・・・嘘だろ・・・」

そして唖然として隙だらけの誠を邪悪な爪が捕らえた。

ズシャアァアァ!!!

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