あなたの『猫さん』3〜泣き声〜
今日も、いつもと変わらない、いつもと同じの、いつものままの、幸福な時間が過ごせると思ってた。いや、いつも知らず知らずのうちに、そうなる事を望んでいたのね。それが、ワガママだって事、わかっていない訳じゃないの。わたしだって、だてに何年も『捨て猫』やってた訳じゃないもの。でもね、あなたにはいつも、いつもと変わらない、いつもと同じの、いつものままの、わたしの〈お日様〉でいて欲しかったの。そう思ってた。―だけど、今日は何か違ったの。わたしを撫でるあなたの手、何だかぎこちなくて、いつもじゃ考えられない程冷たくて―。そんなあなたの手を身体に感じながら、わたし思ったの。
―あぁ、またこの日が来てしまったのね。
あなたの冷たい手がわたしに異変を教えてくれた。これは、あなたのSOS?そんな時、あなたが無理やりつくった笑顔で、わたしに言ったの。
「猫さんも、一緒に行く?」
―あぁ、やっぱり。
あなたの心には、まだ、冷たい雨が降り続いているのね。そして、あなたを苦しめ続けてるのね。―本当は、ずっと聞こえていたの。叫ぶような、無くしたものを探しているかのような、不安と絶望にかられた、あなたの小さな泣き声が。だって、あなた、あの時、こう言ったのでしょう?
『猫さん、君もひとりぼっち?』
って。
―あぁ、またこの日が来てしまったのね。
あなたの冷たい手がわたしに異変を教えてくれた。これは、あなたのSOS?そんな時、あなたが無理やりつくった笑顔で、わたしに言ったの。
「猫さんも、一緒に行く?」
―あぁ、やっぱり。
あなたの心には、まだ、冷たい雨が降り続いているのね。そして、あなたを苦しめ続けてるのね。―本当は、ずっと聞こえていたの。叫ぶような、無くしたものを探しているかのような、不安と絶望にかられた、あなたの小さな泣き声が。だって、あなた、あの時、こう言ったのでしょう?
『猫さん、君もひとりぼっち?』
って。
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