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愛したい...(3)

[412]  2006-12-09投稿
和也から授業中メールが来た


>聞きそびれた!りなちゃんと別れたん?



>今謝りメールきた


>は?!マジでゆうてるん?!


>マジや!



>わからんわ〜こんな奴の何がそんなええんやろ(-.-)zzZ


>でも別れたで


>マジで?!何でなん??


>お前が別れろゆうたやん



「は?!」


-ガタンッ-!


静かな授業中かん高い声とイスの倒れた音が響きわたった


皆の注目の的は和也だ


「あ…すんません」

ちょっと小太りの中年オヤジが
眉毛を片方だけあげながら和也をニラむ


和也は苦笑していた

目が合った和也は
いつもの間抜け面でなく
動揺した目で俺を見ている




─ばたん!!


和也は勢いよく屋上の扉を開けて俺の方を見ていた


「お前

流時何考えてんねん」

「何が?」


「…ほんまに別れたん?」




「…どうやろうな…」


「へっ?」


さっきの緊迫したムードが
和也の間抜け面で覆される


「ハハッ」


「笑ってんな!!俺めっちゃ意味分からんねんけど?!」


和也は顔をギュ-ッとさせながら

バタバタしている


「ごめんごめんちゃうねん笑」


「何やねん!!」


イライラしすぎてせっかちに攻めてきた

もぉゆっとこ笑


「別れようって
送ったら返ってこんくなってん」



「……」

「よう分からんやろ
でもお互い
それだけの気持ち
やったって事やん?」


「……」


「喜べや別れてほしかったんやろ」


「…ッ」


─ガシャンッ!!


幣になっている金網を背に
俺の体は和也に抑えられた


「俺関係ないやろ?


お前ほんまにいいんか?


本気で俺に遠慮したってゆうてるんか?!」

いつものあほな和也じゃなく本気でキレていた
俺を見る目がいつもと違う


「…だったら何なん?」

そんな和也を真っ直ぐ見ながら
そう言い放った


「そんな惨めにさしたいんか俺を?!」


「…」


和也は拳をいっきに振り上げた




「お前ら何してんねん!!!」


その時
誰かの怒鳴り声がした

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