クリスマス
私はクリスマスが嫌い。どうしてなのか自分でも分からないが、街中がライトアップされクリスマスソングが流れる。その中いると私は哀しくなって逃げ出したくなる。毎年、この季節には、又来た…早く終わればいいのに…などと思ってしまう。一緒に過ごす相手がいないわけでもないし、むしろパーティーの誘いなど迷惑なくらい…なぜか、みんな急ぎ足で、私も何かに追われるような…そんな感覚。一年が終わる事への執着があるわけでもないのに、何故こんなに嫌いなんだろう…笑顔で、はしゃぐ恋人達、宴会帰りのサラリーマン。何がそんなに楽しいのだろう…恋人にクリスマスのプレゼントは何が欲しい？と聞かれても答えられた事がない私は、きっと可愛いげのない奴…と思われただろう。ほっとした人もいるかもしれない。遠慮でもなく空気読めよ…という意味でもない。でも幼い頃の記憶ではクリスマスを楽しんでいたし、真剣にサンタさんに願いを込めた。５才の時に近所の悪ガキに「え〜？お前サンタさん信じてんの〜？ばかじゃねぇの〜！！」と言われ、私は焦った。「え？なんの事？信じるって何？…」あたふたする私に向かって、あいつは続けた。「お父さんとお母さんに決まってんじゃん！…」と得意そうに笑った。いや〜な思い出だ。あいつには、いろいろ教えられた。「いつまでパパって呼んでんの？お父さんだろ〜！」とか…まさかっ！！それがトラウマ…なんて事は、ないない！！そんな事が有ってはいけない。だって何年も探し続けた謎がそんな笑える落ちであってはいけない！ダメ〜！！有り得ない。これからも私は探し続ける！？あ〜クリスマスなんて来なければい〜のに…
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