【ナイト・オン・ドラグーン】27†
「はぁぁっ!!」
アインは通路を阻む兵士を薙ぎ払っていく。
神水の塔内部は、複雑に入り組んでいて、道を間違えば迷ってもおかしくないくらい広かった。
五つある封印の塔の一角だけあって敵兵の守りは予想以上に堅かった。
「これで最後か?」
気がつくと広間に群がっていた兵士達を全滅させていた。
「こっちです!」
マナが肩で息をしながら部屋の出口まで駆けた。
アインもその後を追う。
「この通路を抜けた先に魔力のようなものを感じます。」
長く続く回廊を二人は走る。
「守護者の間かもしれない」
おそらく、とマナ。
「この扉の向こうが鍵の保管部屋か?」
扉の前に着いた。
「ぇえ…。恐らく、守護者もいるでしょう。」
「神水の鍵さえ壊せば…再び、村に水が戻るんだな。」
アインは扉を蹴飛ばし、中に転がり込んだ。
その後にマナも続く。
「ここが…鍵の保管部屋?」
部屋の中には飾り一つなく、奥に祭壇があるだけだった。
「祭壇の上にある、あの青い宝玉こそが神水の鍵です。」
そう言ってマナは祭壇を指差した。
祭壇の上には青い宝玉が浮いていた。
アインは辺りを見渡すが人気がないことに気付いた。
「守護者は留守のようだ。今のうちに…」
「まって!!」
祭壇の方へと駆け出そうとしたアインをマナが制した。
「守護者がいます!この部屋に」
言い終わらない間にどこからともなく男の声が聞こえた。
「ちっ…気付きやがったか…無謀に突っ込むアホを切り捨てよーとしたのによぉ!」
アインが向かおうとした祭壇の前には背の丈ほどある大剣を担いだ男が現れていた。
「…っ!?」
アインは後ろへ飛びのいた。
「いつのまに!?」
男は愉快そうな表情を浮かべていた。
「最初からさ。」
男は剣を構えた。
「契約者!?」
そう言うとマナは杖を構えた。
マナを横目で促し、アインも剣を構える。
「契約者?マナ、契約者ってなんだ?」
「契約者とは魔物と互いの心臓を契約という形で交換することにより常人を超えた力を持つ能力者のことをいいます。」
男はケタケタ笑い二人を見据えた。
「後名答〜。女ぁ詳しいな?」
男の懐から小さな妖精が飛び出した。
「こいつが俺の契約相手。」
男はその妖精を指差す。
「神水の守護者、ギースだ。よろしくぅ!!」
アインは通路を阻む兵士を薙ぎ払っていく。
神水の塔内部は、複雑に入り組んでいて、道を間違えば迷ってもおかしくないくらい広かった。
五つある封印の塔の一角だけあって敵兵の守りは予想以上に堅かった。
「これで最後か?」
気がつくと広間に群がっていた兵士達を全滅させていた。
「こっちです!」
マナが肩で息をしながら部屋の出口まで駆けた。
アインもその後を追う。
「この通路を抜けた先に魔力のようなものを感じます。」
長く続く回廊を二人は走る。
「守護者の間かもしれない」
おそらく、とマナ。
「この扉の向こうが鍵の保管部屋か?」
扉の前に着いた。
「ぇえ…。恐らく、守護者もいるでしょう。」
「神水の鍵さえ壊せば…再び、村に水が戻るんだな。」
アインは扉を蹴飛ばし、中に転がり込んだ。
その後にマナも続く。
「ここが…鍵の保管部屋?」
部屋の中には飾り一つなく、奥に祭壇があるだけだった。
「祭壇の上にある、あの青い宝玉こそが神水の鍵です。」
そう言ってマナは祭壇を指差した。
祭壇の上には青い宝玉が浮いていた。
アインは辺りを見渡すが人気がないことに気付いた。
「守護者は留守のようだ。今のうちに…」
「まって!!」
祭壇の方へと駆け出そうとしたアインをマナが制した。
「守護者がいます!この部屋に」
言い終わらない間にどこからともなく男の声が聞こえた。
「ちっ…気付きやがったか…無謀に突っ込むアホを切り捨てよーとしたのによぉ!」
アインが向かおうとした祭壇の前には背の丈ほどある大剣を担いだ男が現れていた。
「…っ!?」
アインは後ろへ飛びのいた。
「いつのまに!?」
男は愉快そうな表情を浮かべていた。
「最初からさ。」
男は剣を構えた。
「契約者!?」
そう言うとマナは杖を構えた。
マナを横目で促し、アインも剣を構える。
「契約者?マナ、契約者ってなんだ?」
「契約者とは魔物と互いの心臓を契約という形で交換することにより常人を超えた力を持つ能力者のことをいいます。」
男はケタケタ笑い二人を見据えた。
「後名答〜。女ぁ詳しいな?」
男の懐から小さな妖精が飛び出した。
「こいつが俺の契約相手。」
男はその妖精を指差す。
「神水の守護者、ギースだ。よろしくぅ!!」
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