あなたの『猫さん』4〜ひとりぼっち〜
太陽の光に照らされて、緑色に輝く森林、その中にある、草のざわめく小高い丘の上に、あなたが〈あの世とこの世を繋ぐ場所〉と称した場所が、ひっそりと存在している。そう、ここは、たくさんの魂たちが安らかに眠る場所。人によってはよりどころであり、人によっては悲しみの場所。人間は、ここを、墓地というわね。前にも何回か、あなたはわたしを、ここに連れてきてくれたわね。でもね、わたし、お出かけは好きだけど、この場所は嫌い。この場所だけは、来たくないの。
だって、あなたは、まるで、今日が世界の終わりみたいに、もうどうしようもないってうくらいに、悲しい顔をするから。そしてそれは、わたしを、心がねじ切れるような気持ちにさせるから。
ねえ、どうして?どうして今、あなたがそんな顔しなくちゃいけないの?こんな苦しい思いしなくちゃいけないの?
−空はこんなに澄みきっているのに。
−風はこんなに優しく頬を撫でていくのに。
−鳥はこんなに美しい声で歌っているのに。
どうしてあなたは置いてけぼりなの?どうしてあなただけが、明けない夜の中でひとりぼっちにならなくちゃいけないの?そんなの、何だか嫌だわ。
それでもあなたは、この場所を訪れずにはいられないのね。ここは、あなたの〈大切な人〉の眠る場所だから。
だって、あなたは、まるで、今日が世界の終わりみたいに、もうどうしようもないってうくらいに、悲しい顔をするから。そしてそれは、わたしを、心がねじ切れるような気持ちにさせるから。
ねえ、どうして?どうして今、あなたがそんな顔しなくちゃいけないの?こんな苦しい思いしなくちゃいけないの?
−空はこんなに澄みきっているのに。
−風はこんなに優しく頬を撫でていくのに。
−鳥はこんなに美しい声で歌っているのに。
どうしてあなたは置いてけぼりなの?どうしてあなただけが、明けない夜の中でひとりぼっちにならなくちゃいけないの?そんなの、何だか嫌だわ。
それでもあなたは、この場所を訪れずにはいられないのね。ここは、あなたの〈大切な人〉の眠る場所だから。
感想
- 6013: もし実話が元になっていたとしたら、…あなたに、この詩を贈ります。〈訳/新井満〉 私のお墓の前で泣かないで下さい そこに私はいません 眠ってなんかいません 千の風に 千の風になって あの大きな空を 吹きわたっています (一部抜粋) これは、「千の風になって」というタイトルの外国の詩で、私が愛するひとを失った時、知人から頂いたものです。辛い思いをしている全ての人達にプレゼント(^-^/Rei [2011-01-16]
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