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杏仁プリン

[333]  ゆーたん  2006-12-10投稿
その日が、賞味期限だった。彼が好きだったから、私も好きになった、杏仁プリン。
彼は何も言わずに黙って頷いて、私の告白を聞いてくれた。彼を幸せにできなくなった、彼と一緒に生きていけなくなった、彼を愛せなくなった。彼は、ただ黙って、聞いてくれた。私より寂しがり屋で、本当はすごくつらいはずなのに。泣き虫のくせに、涙をこらえながら。
その日が、賞味期限だった。杏仁プリンと、私と、彼の…。

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