もうひとつのクローバー?第2話
私達は1Rの小さいけれどきれいな新築のアパートに住んでいた。 その部屋には備え付けのシングルベットがあり、狭いけれど、そこに二人でいつもギュウギュウ状態で寝ていた。 夏頃から暑いと言って夫は、ちょこちょこ別に眠るようになっていた。私は初めは淋しいと思っていたが、いつしか一人で眠る方が、のびのびでき、楽に思えてきて、それから私達は別々に眠る事が多くなっていた。 そう、その日も別々だった夜中3時頃、私はパッと目がさめた。そうすると、夫がいないー。 でも私は何も不信に思わなかった。『自販機にでもジュースを買いに行ったのだろう、いつもの事だ』と。そしてまたすぐ眠りについた。 ただ、その日だけは違ったのだ。その異変に私が気が付くのは翌朝だったー。
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