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神の悪意〜代償6〜

[395]  鬼大根  2006-12-12投稿
一度染まった心に休息はないのか?・・・誰か・・・教えてくれないか。誰か・・・
「零君、入りますよ。」
遥は零の部屋に入った、
そこに居たのは、人形の様に窓を見るの零だった。
「何の用だ?」
「零君、あの日に何があったのですか?あの日から、零君が零君じゃなくなったような気がします。」
零は無表情のまま遥の方を向いた。
「遥・・・僕の過去を知りたがってたよな?」
無言で頷く遥・・・零は過去について話始めた、暗殺者だった時の事を。遥は驚いたり、切ない顔をした。
「それが・・・今の状況と関係あるのですか?」
「ある・・・。」
空気が重苦しくなる。
「さよなら、遥・・・。」
「え・・・今、何て・・・。」
答える事もなく、その場から去っていった。突然の出来事に遥は茫然とした。
公園・・・
「ゼル、エデンには何がある。」
「エデンに行くのか?」
「居場所がないからな。仕方ないさ。」
「だとしたら、神器を全て集めろ。」
「何故だ?」
「エデンに行くにはおそらく、次元の壁に穴を開けなければならない。」
「・・・何処にある。」
「この世界にあと4個ある。それを回収する。」
走る音がする。その音は徐々に近付いてくる。
「遥か。」
「零君、やっぱりここにいました。」
そこは、零と遥の思い出の場所であった。
「暗殺者だった事何て関係ありません。零君は零君ですよ・・・どんな事があっても・・・ずっと。」
「・・・遥はいいかも知れないが、これは僕自身の問題だ。だから・・・。」
「でも!」
「・・・解るのか?」
異様な空気に包まれる。
「暗殺者だった僕の気持ちが解るのか!?答えてみろ!遥!」
答えられるはずもない、ただ、その場座り込み事しか出来なかった。
そして、零は何処に消えて行く。
「私って、零君の事・・・何も知らなかった。」
遥は静かに泣いていた。
それから・・・一週間がたった日の事だった。
家の呼び鈴が鳴る。
遥はいつもの通りに玄関に向かう。ドアを開けたそこには、血だらけになった零の姿があった。
「・・・・・・僕は・・・。」
「な、何があったのですか?零君。」
空白の一週間に何があったのだろうか。
「過去に・・・決・・・着を。」
その血の意味はとても重い物だった。複雑に、繊細に、壊れやすい・・・今の零はそんな状況に陥った。

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