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一宮市在中のサンタさんへ…?

[370]  SHIBA  2006-12-13投稿
三太の脳裏の中にはどうしてもあのヤンキーみたいな男しか思い付かない。そう思いながら家に着いた。
三太「ただいまぁ。」すると家の中には兄の優(スグル)がいた。
三太「兄貴…」
優「三太!どうしたんだ?お前、東京に行ってたんじゃないのか?」
三太「まぁいろいろあって…帰ってきた。」
優「帰ってきたのはべつにいいが…あっ!悪いが三太、鈴芽迎えにきてくれん?」
前々回に話したが、鈴芽は三太の姪である。
三太「エェーッ!もう疲れたしぃ…」
優「じゃあ、家出てく?」
と優の周りに闘気のオーラに包まれていた。
それを見たすぐに三太は鈴芽を迎えに行くことに決めた。兄、優からもらった幼稚園への道順を書いた紙を受け取り家を出た。外はとてつもなく寒い。しばらく経ち幼稚園に着いた。なんとそこは家に帰る途中、三太が立ち寄ったあの幼稚園である。
嫌な予感がする。三太は恐る恐る園内に入り鈴芽を呼んだ。
三太「鈴芽〜。迎えに来たぞぉ。」
男「誰だコラァ!!!!!!」
三太は驚いた。声からきた方へゆっくり振り向くとヤンキーみたいな恐い男が大地を揺るがすように怒った。真っ赤な鼻に、頭のシワ(もしくは血管)がトナカイの角みたいに盛り上がり、殺気ついた目で三太を睨みつけた。
男「どこの分際じゃワレェ!!!」
三太「ヒ、ヒヒィ〜…(泣)」
三太は全身がガタガタ震えた。そると、
鈴芽「あっ、サンタのおじちゃんだぁ。」
鈴芽が来た。
男「サンタのおじちゃんだぁ!?鈴芽ちゃん、君の叔父さんなのか?」
鈴芽「うん、そうだよ。あたしのおじちゃん♪」
三太は白目向いたまま立っていた。
男「ホントかぁ。おぅ、驚かせて悪かったな!おい、大丈夫か?おい!」
男は三太を物凄い速さで揺さぶった。すると三太はふと目が覚めた。
男「おぅ!目ぇ覚めたか!鈴芽ちゃんを迎えに来たんだな!オレ、仲居清志ってんだ!夜露死苦な!」
と物凄い握力で三太と握手をした。
三太「は、はい…イテテテテテテテ〜!!!」
仲居「おう!悪いな!まぁ仲良くやろぉぜ!ワッハハハハハ!」
三太「そうだ!」
三太はあの人とバンドを組もうと思った。とにかくメンバーが欲しい…。しかしあの男でいいのか不安に思った。
続く

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