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スケッチBook

[336]  AIKA  2006-12-14投稿
1…中学生

母の声も、父の声も、友達の声も、そしてあなたの声も、もう聞けない…

春です。
桜の匂いがした。
風が頬にあたってつめたい。
本城かのんは、町でも有名な桜並木の道を母の後につづいて、歩いていた。
もう中学生かぁ…。
校門につくと、そんな気持ちも大きくなる。
母に手を振ると、かのんは一人で自分の教室へ歩いていった。
ガラガラ…
中へ入ると、まだ三人ぐらいしかいない。
かのんは、静かに自分の名前が書いてある机に座った。
みんな私を見てる…
あっ、あの子かわいい!
友達になれたらいいな…
なんて思いながらぼ〜っとしていたら、机に他の人の手が触れた。
見上げると、髪は茶色でなんだかオシャレなメガネをかけている男の子が立っていた。
何か話しているのは分かるのだか、なんて言っているのか、かのんには分からなかった。
このままじゃいけない…
なんか方法…。
そしてかのんが用意したのは、カバンの中からだしたスケッチBookだった。
かのんはそのスケッチBookで、自分の障害を伝えた。
[私は本城かのんです。耳が聞こえません。さっき言ってた事なんですか?]
彼はそれを見た瞬間、目を丸くしていだがすぐにスケッチBookを受け取り、書き込んだ…。
[大変だな。困ったことがあったら、協力するから言えよ。で、さっき言った事は、これからよろしくな、俺は渡辺雄太っていうんだ…だよ。俺らもう友達だよな]
かのんは、雄太の方を見てみた。
優しいその笑顔は、ものすごくかのんを安心させた。
そしてかのんも最高の笑顔で深くうなずいた。

雄太…これから私、迷惑かけちゃうかもしれないけど、雄太なら一緒にずっといてくれる気がするの。

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