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一宮市在中のサンタさんへ…?

[414]  SHIBA  2006-12-14投稿
空き地の中でドラム管の上に座っているスグルに、その横に立っている三太、スグルの向かい側に仲居が正座していた。
スグル「で、なんのようだ?ルドルフ。」
ルドルフというのは、仲居が暴走族に入っていた頃のスグルから名付けられたあだ名である。
仲居「スグルさん!なぜ、7年前オレが族から脱退されなければならなかったのですか?オレ、スグルさんの為なら何処でもついて行きましたのに…」
スグルはゆっくりと近付き、
スグル「あぁ、そゆことか…ルドルフがピアノを習ったことを聞いてさ、お前の手はバイクを握る為じゃない…。ピアノを弾くことだ!そして幼稚園や老人ホームなどの施設で働き、そのピアノの才能で園児や年寄りを楽しめるのがお前だけの唯一できることだ!」
仲居は涙を流し、
仲居「ス、スグルさん、オレの為に考えてくれて…スグルさん、スグルさ〜ん!!」
仲居はスグルを抱き締めた。
スグル「やめろ!気持ち悪い!」
引き離そうとするスグル。
しばらくして仲居とスグルは暴走族の頃の話をした。真っ暗な夜に笑い声が聞こえた。
仲居「それでは、失礼します!ご迷惑おかけしてすいませんでした!」
仲居はバイクを乗り走り去った。
スグル「相変わらず変わってねぇなぁ、アイツ…」
2人は家に帰り中へ入った。
三太「兄貴、族の総長だったんだ。」スグル「まぁな!4年前鈴芽が生まれた時にやめたんだけどな。ところで三太、鈴芽は?」
三太「しまった!」
三太は鈴芽を迎えに行くことをつい忘れた。
スグル「早く迎えに行け!!!テメェどうなるかわかっとるかぁ!!!」
三太「い、今から迎えに行くよぉ…」
スグル「ったく…おい!ちょっと待て!」
三太「え?」
スグルが指を指した先に鈴芽の靴がある。
三太&スグル「??」
2人は普段食事する部屋へ入ると、鈴芽が帰っていて、仁(ジン)と一緒に夕食を食べていた。
鈴芽「おかえりぃ♪」
ジン「鈴芽、酒だ!飲んでみるか?」
スグル「おい!鈴芽に酒飲ませんじゃねぇ!」
三太「親父、鈴芽を迎えにいった?」
ジン「いや、鈴芽1人だけ帰ってきたぞ。」
スグル「え?じゃあ鈴芽、1人で帰って来たのか?」
鈴芽「ちがうよ。ぼうしかぶったしろいふくきたしらないおじちゃんとかえった。」
全員仰天した。
そして今日一日が終わろうとした。
続く

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