紫の朝
独特の臭いと、青空をくすませる紫の煙。
彼が煙草をすいはじめた。
高校の頃、煙草をすっていた彼に私が言った事、
「私、煙草すってる人嫌いなの」
それきり彼は煙草を止め――今、付き合って6年目、破られた。
このまま崩れ去るのは時間の問題だと、冷めた目で二人を見つめる自分がいた。
惰性で続いているような生活が終わった。
少し広くなった部屋。
何の感慨も抱かない自分を嘲笑う。
所詮、こんなもの。
ベッドの脇には、もう使われない物。
寂しくも、辛くも、悲しくもない、のに
なぜか涙が溢れた。
くすんでいない、青い空が、歪んでいた。
彼が煙草をすいはじめた。
高校の頃、煙草をすっていた彼に私が言った事、
「私、煙草すってる人嫌いなの」
それきり彼は煙草を止め――今、付き合って6年目、破られた。
このまま崩れ去るのは時間の問題だと、冷めた目で二人を見つめる自分がいた。
惰性で続いているような生活が終わった。
少し広くなった部屋。
何の感慨も抱かない自分を嘲笑う。
所詮、こんなもの。
ベッドの脇には、もう使われない物。
寂しくも、辛くも、悲しくもない、のに
なぜか涙が溢れた。
くすんでいない、青い空が、歪んでいた。
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