携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> Jumpin' Five 46

Jumpin' Five 46

[334]  曽根菜由美  2006-12-18投稿
「あとで、みんなに聞いてみるよ。」
「私たちも聞いてみます。」
「そうしてくれるとありがたい。とりあえず、練習やろう。あと1ヶ月しかないから、ヤバイから。」
その通りである。あと1ヶ月って言っても、年末年始を挟むから、実際には1ヶ月もなかったりする。
〈トルコ行進曲〉をまずやってみた。人が足りないので、なんか間抜けな感じがしてしまうのが、やけに気になる。少し手直しして、四重奏でも形になるようにもっていきたいところだが、ここは我慢せねば。
 畑中さんは、来る、と言っているのだ。来ることを信じていなければいけないのだ。
「やめようよ、出るの。だめだよ、こんな編成じゃあ。」
演奏したあと、こう言ったのは、富山くんだった。誰かが言い出しそうで、誰も口にしなかったことだ。「やめよう。」という言葉は、メンバーの心に突き刺さるものがある。私はさっきからめまいがしてならなかった。次に誰かが、「この曲はやめよう。」と言いそうな気がしていた。〈Jumpin' Five〉の方なら、4人でも形になるから。
 でも、私は、4人でアンコンに出ること自体が嫌だった。
 5人いるから、アンコンに出ようって言ったのだ。
 そのうち、合奏のお時間になってしまい、アンサンブルの今日の練習は、〈トルコ行進曲〉だけで終わってしまった。あー、練習時間も短いのだ。その合奏だって、すぐに終わってしまう。
「アンコンのことは、もう少し考えよう。」
岩田さんは、合奏のあと、私にそう言ってきた。しかし、どう考えても、アンコンに出場すること自体が無理だったのでは?
 来年、再来年がある、長い目で見よう、とは言ってみてが、実際、来年だってどうなるかわからない。美加もいないし、部活をやめやがった富山くんも、そう長くは続かないだろうし。(富山くんはサボりすぎでクビになったらしい)

感想

感想はありません。

「 曽根菜由美 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス