葡萄牙(ポルトガル)
浜辺を散歩していてこう思った
大航海時代、男達は新大陸や印度(インド)に向けて
大海原へと旅立っていった
この国の先人達も、
金銀財宝や香辛料などを求めて旅立っていった
再び故郷の地を踏めるという保証は何処にもなくても……
嵐が来た
雷が大地を裂き、風雨が人や建物を鋭く尖った爪で引っかく
「舵を取れー」
「早くしろー!もたもたするなーっ!」
水夫達は口々に叫ぶ
ドォオォオオオォォオォン
大波が押し寄せ、丸々一そうの船を飲み込んだ
ボコッ、ボコッ、ボコッ、
男達は沈んでいく
真っ暗で、不可思議で、時に鋭い牙を見せる海の底へ
少しずつ、水圧と、水温が、男達の命をむしばんでいく
沈みながら男達は何を思ったのだろう
「助けてくれ」と神に祈ったのだろうか
それとも何か懺悔(ざんげ)でもしたのだろうか
誰にも分からない
ただ神と、己と、この大海原のみぞ知る
大航海時代、男達は新大陸や印度(インド)に向けて
大海原へと旅立っていった
この国の先人達も、
金銀財宝や香辛料などを求めて旅立っていった
再び故郷の地を踏めるという保証は何処にもなくても……
嵐が来た
雷が大地を裂き、風雨が人や建物を鋭く尖った爪で引っかく
「舵を取れー」
「早くしろー!もたもたするなーっ!」
水夫達は口々に叫ぶ
ドォオォオオオォォオォン
大波が押し寄せ、丸々一そうの船を飲み込んだ
ボコッ、ボコッ、ボコッ、
男達は沈んでいく
真っ暗で、不可思議で、時に鋭い牙を見せる海の底へ
少しずつ、水圧と、水温が、男達の命をむしばんでいく
沈みながら男達は何を思ったのだろう
「助けてくれ」と神に祈ったのだろうか
それとも何か懺悔(ざんげ)でもしたのだろうか
誰にも分からない
ただ神と、己と、この大海原のみぞ知る
感想
- 6147: 結構好きです。地味なかんじだけど、作者さんの心が伝わって来そうな(*^_^*) [2011-01-16]
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