遭遇?
午前2時 車庫へ帰社中のタクシーが国道を走っていた「…お客さんか 」 車庫へ向かう方向で手を挙げていた客に気がついた運転手は 車を停めた「お客さんどちらまで?」「〇〇町までお願いします。」スーツ姿の男は 行き先を告げて タクシーは走り出した。「遅くまで 飲み会か なんかですか お客さん」「……」行き先を告げた客は運転手の問いに頷いたが 声をだしたのは 初めだけで 余計な会話を拒んでいるかのようなオーラはすぐに運転手にもわかった。しばらくの沈黙が続いて、ラジオのスイッチをつけた 深夜のラジオ番組が流れ やがて車は国道から 峠の方へ走っていった「ガガガ……」つけてたラジオにノイズが入ったかと思ったらぷつりと音は消えた 次の瞬間 辺り一面光に覆われた 運転手は急ブレーキを踏んだ 車は停車した…いや なんか変だ 停車したはずの車が動いている…窓の外を見て運転手は驚いた 車は確かに止まっているが風景は動いていた 光に包まれたまま 風景だけが動いていた慌てて降りようとしたが 何故か鍵があかない!パニックになった運転手だがすぐに お客の事を思い出して 後ろを振り返った…だが男はいない! そうこうしてるうち光は暗闇へと変わって 辺り一面静まり返った続く
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