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じじぃ、、 〔五歳〕

[992]  ホッチ  2006-12-24投稿
翌朝、、雪積もる道を歩く。
夜には艶やかに彩るであろう家々の装飾灯も、今はクモの巣のよう絡みついているだけだ、、。

いくら着込んでいるからといって、冷気が体を舐める。肩をすくめ、白い息を吐々道を進む、、。

その日はクリスマス、今となっては普段と何ら変わらない行事。
息子に送ったプレゼントはなんだったか、、、思い出せない。

それほどに私は老いていた。

駅で切符を買い、電車にて奴の家近くゆられる、、ソファーの少年は寂しがっていないか不安に陥る。

奴の家にてチャイムを押し、丁重に招き入れられ粗茶をいただく、、。
嫁は涙ながら奴が亡くなった経緯を説明し、最後に深々かと謝った、、。

奴が家を出ていき、三年ぶりにノコノコ現れ、今は棺に横たわっている、、親不孝以外何者でもない。

親より先に逝くなど、、変わり果てたわが息子を目にはじめて涙した、、。

嫁のまえへ、、私は既に奴と縁を切っているため葬式には参列しないのべを告げ、頭を下げ家へ戻ることにした。

電車から勢いよく過ぎる景色を眺め、、再度涙を流した。奴のために流す最後の涙だった。

家へ戻ると少年が笑顔で迎いいれてくれた、、落ち着く瞬間であった。

少年との生活は続く、、。

しかし、、長くはもたないことを感じていた。

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