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 精一杯の恋 

[655]  MIKURO  2006-12-25投稿

【 第2話 】

〜職員室〜

先生「お前・・・その格好いい加減にしろ!」

亜希「・・・うざ」

・・・学校の職員室で先生に囲まれている生徒が1人。

田中 亜希。

高校2年なりたての春・・・

明るめの髪に

着くずした制服。

誰からも分かるメイク。

私はいわゆる『問題児』だった。

先生「お前がいるから学校が乱れるんだ!」

亜希「ハァ?私以外にもたくさんいるじゃん!」

先生「だけどお前はなぁ・・・!」

亜希「・・・」

ウザイ。

先生5人がかりで私を囲む・・・

警察きどりかよ。

亜希「帰るから。」

私は先生を押しのけて帰ろうとした。

先生「ちょっと待て!」

1人の先生が私の肩を掴んだ。

亜希「触んな!」

すぐさま振り払った。

先生「・・・」

亜希「アンタら・・・うざいんだよ。」

近くの椅子を蹴って

私は職員室を出た。

この時の私の目は

・・・死んでいた。

過去に大きな傷を負っていたのだ。

左手には無数のリストカットの跡。

私は誰かに・・・

自分の苦しみを

気付いて欲しかったのかも知れない。

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